【特別賞】十歳の夏のきょうふ体験
ぼくは、八月四日の月曜日の夜、父と父の友達、姉二人、姉の友達とぼくの合計六人で、小さな船に乗って、カニ捕りに行きました。カニを捕るので、船にはライト、大きなあみを六つ積んで出かけました。
ぼくは、今までカニ捕りは何度も行ったことがあるので、今回もたくさんとれるといいなと思ってい
ました。
カニは、夜になると海の水面を波に流されながら泳いでいます。だから、そこをめがけてあみを入れて捕ります。
カニを捕っているときに、すごく大きなボラがはねていて、姉の友達の肩に当たりました。そこに小さな魚がピョンピョン飛びはねていて、ぼくはすごいと思いました。
そして、カニ捕りを開始してから二時間ほどたったころ、ぼくはとてもねむくなりました。
船の一番横にすわっていたぼくは、いきなりスピードが出たせいか、大きな波が来たせいか、頭から
海に落ちてしまいました。
その時は、すごくこわかったです。そして、必死に立ち上がろうとして、立ち泳ぎをしました。立ち泳ぎをして、何とかうくことができてよかったです。
しばらく立ち泳ぎをしていたら、船から姉がぼくを引っ張って助けてくれました。もし姉が助けてく
れなかったら、でき死していたかもしれない。だから、ほくはすぐに
「ありがとう。」
と言って、姉にかんしゃしました。そして、それまでねむかったぼくは、一気に目が覚めました。
ぼくが落ちたときの記憶は、たしかすごく必死に立ち泳ぎをしていたこと、そして、
「助けてー。」
と言っていたことの二つだけです。
記憶はこの二つだけしか覚えていないけど、忘れもしない十歳の夏のこの事件。
ぼくは、今回の事件について、反省をしてみました。どうして海に落ちたのか?
反省その一
『ねむいのに、カニ捕りはしないこと。』
反省その二
『ねむいときは、船の横にすわらず、下に下りてすわっているようにする。』
この二つが反省点です。これからは、反省したことに気をつけて、カニを取りに行きたいです。
こんなきょうふを味わって捕った大切なカニは、家に帰ってから、母の上手な調理でゆでたり、みそしるの具に入れて、家族全員でおいしく食べました。すごくおいしかったです。
ぼくは、こんなきょうふを体験しても、船に乗ることやカニ捕りがきらいにはなりません。そのわけは、すごく楽しいからです。
そうそう、もう一つ反省することがありました。それは、船で海に行くのに救命道具を付けていかな
かったことです。あの日、ちゃんと付けていたら、海に落ちてもあせらずにすんだと思います。
いろいろと反省してみて、救命道具を付けて行く事が一番大切だと思いました。反省点の中で一番い
けないことだとも思いました。
これから海へ行くときは、ぜったい救命道具を付けて行こうと思います。反省したことを守っていけ
ば、あのようなこわい体験をしなくてすみます。だから、反省点をしっかり守っていきたいです。
本当にこわい体験をしました。これからのカニ捕りには、きょうふを体験しないでいけるようにしま
す。十一歳の夏は、きっとこの経験を生かした楽しいカニ取りができることと思っています。


