2016年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  磯 弘美

【特別賞】水ってありがたいね

わたしは、今年の春に、のどの手じゅつをしました。その日は、あさから水がのめなくて、手じゅつ

がおわってからも、四じかんほど何ものむことができませんでした。手じゅつごは、のどがヒリヒリと

あつくていたくて、一口でもいいから水がほしくて、たくさん泣きました。でも上手に口に出して言う

ことができずに、

「み…ず……み…ず…、まだあ?」

と、言うのがやっとでした。おばあちゃんが、ガーゼを水にぬらして、口びるにそっとあててくれた

のをおぼえています。スーッと気もちよかったけれど、よけいにもっと水がほしくなりました。

水がのめるようになったとき、のどがズキッといたんだけれど、ゆっくりのんだ水がほんとうにあり

がたくて、体じゅうがフゥーッとあん心できるような気もちになりました。

わたしは、水なんていつもすぐにのめるもので、味もしないし、それほどおいしいものだとは思って

いませんでした。でも、のめなくなったらくるしいし、ほんの一口分でも体に元気をあたえてくれる大

せつなものだと分かりました。

石川けんにあるおばあちゃんの家では、水道水はいやな味がしないので、そのままゴクゴクのむこと

ができます。でも、わたしがすんでいるところでは、生ぬるくて少しくすりっぽい味がして、スッキリ

のめない水が出てきます。

この夏に、ふくしまけんへ行った時、じゃ口から出てきた水があまりにもつめたくておどろきました。

妹と、

「すごいつめたい!つめたいよ!」 「ねえ、なんだかあまい味がするよ」

と、手で水をすくって、三ばいものみました。ひんやりとして、ほんとうにおいしい水でした。

どうして場しょによってこんなにも味がちがうのか、ふしぎに思ってしらべてみたら、雨水がじょう

水場で、しょうどくされていることが分かりました。場しょによって、しょうどくのつよさがちがうの

で、味もちがってくるのです。

水は、あるだけで、とてもありがたいものです。おいしさのちがいはあるけれど、大せつにつかって

いくべきだと思います。わたしにもできることから、せっ水を心がけたいです。お母さんに、

「水の出しっぱなし止めて!」

と、ちゅういされないように気をつけます。

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