【海上保安庁長官賞】ぼくの大切な海
ぼくの家から歩いてすぐの所に、海がある。雄島という島もあって観光客が多くおとずれる。すごく景色のきれいなところだ。だからぼくは、ちいさい頃から海にとても親しみがある。
毎年夏になると、家で水着を着て、バスタオル一まいだけ持って近くの遊泳場に歩いて行く。うきわは持って行かない。ひたすらもぐって魚をつかまえたり少し高い岩にのぼって飛び込んだりして遊ぶ。海の中は、すごい。小さな魚が群れになっていたり、大きめの魚が一匹で泳いでいたり、時々、タコを見つけることもある。大きな岩をめくると、ウニがかくれていたり、岩と岩の間には、サザエやアワビがひっそりといる。岸の方の岩場には、ヤドカリ、タニシ、カニ、ゾウリ虫などたくさんの生き物がいる。色々な種類の海草も生えている。雄島の海の海草で有名なのは、ワカメだ。もみワカメにしてワカメのおにぎりにしたり、ふりかけにしてたべる。てん草という海草は、トコロテンを作る時に使う。
ぼく達子供は、海に遊びに行く事がほとんどだが、ぼくの近場には海に仕事をしにいく人達もいる。ぼくのひいおばあちゃんは、約十年前まで海女をしていた。ぼくは、海女をしているひいおばあちゃんの姿は見た事がないけれど、話は聞いた事がある。春はワカメ、初夏はサザエとアワビ、夏休みの頃になると、ウニの漁に出る。その年によってとれる量が全然がうそうで、大漁の年もあれば全くとれない年もあるらしい。海女を仕事としている人も減ってきているそうで、海女も高れい化が進んでいるらしい。こんなにたくさんの生き物がいるのに海女がすくなくなってきているのは、とても残念だと思った。
海女の仕事は漁だけではない。海のそうじやゴミ拾いもしてくれる。それを知った時、だからこんなに雄島の海は、いつきてもきれいなのかと思った。
海女や地いきの人達が、この海を大切に思い、守り続けてくれているおかげで、ぼく達は、安全に海で遊ぶ事ができ、たくさんの生き物とふれ合う事ができる。ぼく達が大人になっても、きれいな海であり続けるために、今大人達がやってくれている以上の事をして守り続けていかなければならないと思う。ぼくが大人になるまでの約十年、目の前の大切な海を守り続けるために、どんな事をしていくと良いか考えていきたいと思う。そしてぼくは大人になって子供ができたら、今ぼくが楽しんでいる海の遊び方を教えてあげたいと思う。そして今年もぼくは、海に行くのである。


