【ざぶん環境賞】ふなずし
きらいな食べ物は、と聞かれても、ぼくはこまります。なぜなら、ぼくにはあ
まり食べられない物がないからです。好きな食べ物だったら、いくつも思いうかび
ます。
なかでもめずらしい味として知られている滋賀県の特産品「ふなずし」は、ぼ
くの好きな食べ物の一つです。その事を話すと大人の人がびっくりします。びっく
りするほうがぼくには不思議です。たしかに強れつなにおいで、おまけに、食べる
とすっぱくて、なんとも言えない味だけど、ぼくは好きです。
滋賀県に住んでいる人でも、食べたことのない人や、若い大人の人でも、食べら
れない人がたくさんいます。一度ぼくの親せきの九州のおじさんが、一口食べたと
ころ、くさっているとかん違いして、はき出してしまったことがあります。
滋賀県では、お祝い事や法事の時は、必ずと言っていいほど料理の一つにふなず
しがでます。ぼくが、おばあちゃんの家の法事に行くと、いつもふなずしがでます。
それは、親せきのおじさんが、自分で作ったもので、ぼくは他に色々とごちそうが
あっても、一番にふなずしを食べます。スーパーなどに置いてあるふなずしは、と
ても高価で家では買えません。
昔は、今と違ってたくさんのフナがとれたので、おかずやお酒のつまみはもちろ
ん、栄養がとてもあるので、病人やにん婦さん、夏バテになどでもふなずしを食
べたそうです。
ふなずしのフナは「ニゴロブナ」という魚で、昔は当り前にとれた魚だったけど、
最近は琵琶湖の環境がよくないため、水揚げが減り、ふなずしはとても高価なも
のになっています。昔は、田んぼから流れている水もフナにとっては一つの栄養だっ
たけど、今は農薬で水も汚染され、ヨシが減ってしまい、フナが成長しにくくなり、
また、ブルーギルやブラックバスなどの、外来魚の異常はんしょくによって、古く
から琵琶湖に住んでいる魚は、育ちにくくなってしまいました。このままだと、ぼ
くが大人になる何十年後には、ふなずしが食べられなくなってしまうかもしれま
せん。
琵琶湖の魚が、住めなくなってしまったのは、そういった環境を作ってしまった
人間のせいです。魚たちが安心して住めるような水を守っていきたい。そういう気
持ちで琵琶湖について考えていきたいと思います。
そして、たくさんの人においしい滋賀の味「ふなずし」を知ってもらいたいです。


