【特別賞】水の記憶
2022年10月11日
私は不思議な夢をみた
茶色い小さな星が泣いていた
暗い世界に一人は嫌だと泣いていた
ふれあえる誰かが欲しいと泣いていた
まわりの星たちはなぐさめた
かわいそうだが…何千年も何億年も
この世界は変わらないだろうと
でも小さな星は泣き続けた
泣き続けて…星は涙で満ちあふれた
まわりの星たちは驚いた
これほど強い想いなら一緒に叶えてあげたいと
大きく輝く星が
小さな星にやさしく光をふりそそいだ
青い尾をひく流れ星も
小さな星をやさしくなでた
まわりの星たちはみんな祈った
小さな星はニッコリと笑い
静かにゆっくり輝きだした
そして青く緑豊かな表情にかわった
小さな星の上にはたくさんの命が産声をあげた
まわりの星たちは嬉しさにふるえた
何千年も何億年もかわらないと思っていた この世界が大きく変わった奇跡に!
小さな星はもう泣くことはなかった すべての命を愛し
まわりの星たちに感謝し
自分の命がつきるまで
この子供たちを守ろうと誓った
私は一筋の涙で目が覚めた なつかしくてあたたかい… 心の奥に忘れていた
青く輝く遠い日の「水の記憶」


