2009年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  中村 基克

【ざぶん環境賞】水の不思議

ごくごくと水を飲んでいた。ふと疑問が浮かんだ、そういえば水はどこからきたのだろう。

その時、僕が思ったのは、この水はアメリカ産か、オーストラリア産か、ではなくて、太陽

から飛んできたかも、木が作りだしているかもしれないということだ。水の起源、もしくは

水の始まりという大きな命題に向かって、マクロ的に考えをめぐらすことだ。このことを調

べるために図書館に行った。

僕が見つけた本には、太陽系の惑星の一つとして誕生した原始地球は、微惑星の衝突合体

によって、さらに大きく成長し、同時に、微惑星に含まれていた水、二酸化炭素、窒素など

の揮発成分が原始地球の表面に放出され、原子大気が作られた、と書いてあった。つまり水

は微惑星に含まれていて、今の地球の水はすべて微惑星の水の集まりということだ。なんと

神秘的な発想だろう。

この水について書かれている本は、読みだしたら止まらない。例えばたいていの物質は固

体、液体、気体の順に体積が増えるが、水は温度を下げていくと、四度のときに体積が一番

減って密度が最大になり、それより低い温度になると体積が増えていく。これくらいは知っ

ていたが、固体になると液体のときよりなぜ体積が増えるのかということは、この本で知っ

た。

水分子H2Oは、酸素原子の両側に水素原子がつながった共有結合の分子だ。また、酸素

原子と共有している電子は酸素側に偏り、酸素原子はマイナスの電気を、水素原子はプラス

の電気を帯びている。このように電気的に偏りがある分子を極性分子と呼ぶ。そしてこの極

性によって水素結合とよばれる力が働き、分子のすき間が水の時より大きくなるために、氷

は水より体積が大きくなる。水素結合とは、酸素原子など電子を引きつける力の大きい原子

との間に、水素原子が介在して生じる結合である。

あるがままを受容するのではなく、なぜこうなるんだろうと疑問を持つことが大切だと思

う。なぜという疑問さえ持てば、自然と答えを追求したくなる。追求する中で考え、本を探

し、インターネットで調べたりする方法を、自分なりに持てるようになるはずだ。なぜとい

う疑問を常に持ち合わせる人間に、僕はなりたい。

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