2018年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  市村 淳一

【水産庁長官賞】三河わんの宝物

今年の二月

ぼくのりょうしのおじいちゃんが

そわそわしていた。

ぼくがすんでいる近くの三河わんで、すごいものがたくさんとれるって。そのすごいものとは、

「とり貝」と言って、

二枚貝で黄色のような茶色のような色をしていて、みじかい毛が生えている貝。

ぼくも学校がお休みの時、

ぎょこうへ行って、

おじいちゃんとおばあちゃんの帰りをまった。

そしてぎょこうで貝のしわけのお手伝い。

初めて貝にふれた。

海のにおいがして、毛がちくちく。

なんとも言えない感しょく。

どっさりの貝をセリに出すために、

ひっしにしわけ。

親せきのおじさん、おばさん、近くの人も応えんに来てくれている。

ありがたいな。

だんだん貝の大きさもわかるようになり、ぼくの手のさばきも早くなった。

いよいよセリが始まった。

すごいたくさんの人があつまってきている。はじめて見た光けい。

セリで落とされたとり貝は全国へ

それを知ってうれしくなった。

ぼくが知っているとり貝のおいしさは、ゆでたてのとり貝をしょうゆにつけて、食べること。

「あつっ」ってなりながらも、

しおあじがしておいしい。さい高。

十年に一どと言われている三河わんの宝物。

たくさんの人たちに知ってもらえたらいいな。

おじいちゃん、ありがとう。

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