【特別賞】味のしない水
2022年10月5日
ある日、僕は家族でレストランに来ていた。僕と弟は、メインディッシュの他にメロンソーダとコーラを注文した。注文した品が来るまで、僕はみんなと話したり、席を案内されたときに配られた水を飲んでいた。そして、注文の品が来ると、お父さんとお母さんは黙々と食べていった。一方の弟は、食べるのが遅くて、僕が全部食べ終わったころ、やっと半分以上を食べ切ったところだった。お父さんとお母さんはスマホをいじっていて、ゲームを没収されている僕は、暇だった。ふと、配られた水の入ったコップに目が行った。お父さんとお母さんは水を半分以上残していた。弟のコップはどうだ。半分を少し切ったぐらいだ。コーラを飲んでいる分減らないから、おそらく最初に飲んだのだろう。そう考えているうちに、弟の「ごちそうさま」の声が聞こえた。それに反応し、お父さんは会計をして帰ろうといい、席を離れた。それに続いて、お母さんと弟も席を離れた。僕も席を離れるとき、つい気になって見たのはテーブルの上の四つのコップだった。三つのコップには、まだ水が残っていた。
僕たち日本人にとっては、「味のしない水」が当然だ。でも、どこかの国では、「味のしない水」なんて滅多に飲めない国がある。どうして世界中のみんなが「味のしない水」を飲めないのか。僕には理由が分からない。でもきっと、重い問題を抱えているのだろう。


