2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  木村 良

【特別賞】えがおになれる水

「いもうとのいのちをうばった水。生きるためには、のむしかなかった」

わたしは、テレビのコマーシャルを見て、びっくりしました。テレビにうつっていたのは茶色くてにごった水をのもうとしていた女の子でした。

お母さんに、

「川の水をのむ人がいるの。どうして」

と、たずねてみました。

お母さんは、

「日本みたいに、水どうのじゃ口からきれいであんぜんな水が出る国はすくないのよ」

と、言いました。

わたしは、あさおきると、トイレにいって水をながします。あさごはんをたべて、おみそしるをのみます。はをみがいて、水でうがいをします。学校に行くと、お友だちとあそんであせをかくので、水をカブガブのみます。いえにかえると、一日の体のよごれをながして、きれいにするためにおふろに入ります。

一日の中で、わたしはたくさんの水をつかっていることがわかりました。

もし、水がなかったらどうしよう。水どうのじゃ口をひねったのに、水が出なかったらどうしよう。わたしは、雨がふるのをまって、ペットボトルに雨の水をためるかもしれません。わたしも、海や川に行って水をくむかもしれません。でもそんな水はのんではいけない水です。きっと、のどがからからになります。おなかがすいてうごけなくなります。どうしよう、どうしたらいいのかわかりません。

「こんな国が、せかい中にはまだたくさんあるんだよ。なん時間も水をくむためにあるきつづけて、そのよごれた水をのんでしんでしまう人がいるんだよ」

お母さんは、またそう話しました。

わたしは、かなしくなってなきました。かわいそうだと思いました。たすけてあげたいと思いました。でも、わたしにできることはまだ思いうかびません。

だから、おねがいをします。

せかい中の人たちが、日本のようにきれいな水をのんで、けんこうにくらしていけますように。そして、水がのめなくてしんでしまう子どもたちがいなくなりますように。きれいな水がいっぱい出て、せかいのみんなが、えがおで生きられますように。

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