【特別賞】ももちゃんの水探し
夏休みのある日、三才のももちゃんがお庭でプールで遊ぶ準備をしていました。プールの水はなかなか
たまりません。待ちきれなくなったももちゃんは考えました。 「お水はどこからきているのかな?」
すると…あら不思議!お母さんが魔法使いに変身しました。水がどこからきているかを調べるため、魔
法でお母さんとももちゃんは小さくなりました。
ここは琵琶湖。お母さんの魔法で小さくなった二人は、おもちゃの潜水艦に乗って、旅に出ることにし
ました。
「お母さん、なんで琵琶湖におるん?」
「あんな、水道から出る水は琵琶湖からきてるからやで」
琵琶湖を少し下っていくと、川に入りました。淀川です。しばらく進むと、水を取り入れる取水塔とい
う浄水場の配水施設に入りました。 「お母さん、ここはどこ?」
「浄水場という水をきれいにする所やで。そしてここは水を取り入れる取水塔という所やねんで」
(お水を取り入れてきれいにしていくんやな、きっと)ももちゃんは思いました。
少しいくと、ちんさ池という所に流れていきました。
「お母さん、ここは何する所?」
「ここは小さいごみや砂を取りのぞく所やで。もう少し行けば、ちょっと水がきれいになるんちゃうかな」
色々なものを見て回るうちに、ももちゃんはつかれてウトウトし始めました。
「ももちゃん!もう少しで最後やで」
お母さんに呼ばれて目が覚めたももちゃんがふと下を見ると、砂が少し貯まっていました。どうして?
なんで?と思ったももちゃんに、お母さんが教えてくれました。
「あんな、ももちゃん。ここは急速砂濾過池っていう砂や石でできた所やで。そこに水を通して、もっときれいにするねんて」
「そうなんや。ももちゃん、お水もお砂で遊ぶのかと思った」
あと三つの配水施設を通り、配水池に流れていきました。
「ももちゃん。ここが最後やで。できあがった水を溜めておく配水池っていう所なんやって。もうちょっとでお家に着くで」
「よし!もうちょっとでプールや。早く着かんかなぁ」
まわりと見ると真っ暗。ももちゃんとお母さんは配水管の中に入りました。 「キャー!」
ジャッバーン!
ももちゃんは目を覚ましました。そう、これは全部夢だったのです。
「お母さん、ももちゃん、なんでここにおるん?冒険は?」 「えっ、なに言ってんの?ももちゃんはずっとお昼寝してたんやで」 「そうなんや…」
ももちゃんはこう考えました。
「ももちゃんとお母さんの冒険は夢だったんだ。でも、お水をきれいにするのは本当だと思うな。お水
がなかったらプールもできないんだ。だから、そうだ!お水を大切にしよう。みんなが大切にしたら、
いっぱいお水で楽しいことができるし。このこと、みんなにも広めていこうっと!」


