2009年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  千葉 知司

【ざぶん環境賞】アユ

「本当や、スイカのにおいする」

今年も、おじいちゃんが、つりたてぴちぴちのアユをもってきてくれました。とれたての

アユは、ぬるぬるしてちょっと気持ち悪いけど、さわやかなスイカのかおりがします。

なぜ、スイカのかおりがするのか聞いてみました。おじいちゃんは、

「アユはな、川に生えているコケを食べて成長するんやぞ。ほやけどな、きれいな川のコケ

を食べたアユじゃないと、いいにおいのアユにはならんのやぞ。きたない川のアユは、どろ

くさくてまずくて、とても食えたもんじゃねんやぞ」 と、教えてくれました。

きれいな川が、いいかおりのするコケを生やして、コケを食べて育ったアユが、いいかお

りのアユになるのです。

昔は、今よりもずっとずっと、たくさんのアユがとれたそうです。でも、最近はずっとと

れる量が減ったそうです。昔に比べて、川がよごれてしまったからでしょうか。

春に、おじいちゃん達と山に山菜を採りに行きました。小さな小川を流れる水は、とても

すきとおっていてきれいでした。飲んでみると、冷たくておいしいお水でした。でも、家の

横に流れている水を飲もうと思ったことは、一度もありません。 同じ川なのに、なぜ飲もうとも思わなかったのかなと考えます。

山から家までくる間に、洗たくをする時のせっけん水や、おちゃわんを洗った時の洗ざい

や、田んぼなどにまかれた農薬などが混ざったりして、どんどん川がよごされてしまったか

らだと思います。

私の家は、川のまだ上流の方ですが、海に行くまでにどれくらい川がよごれていくのかと

思います。

何かの本で頭の二つあるイルカや、骨が曲がっている魚の写真を見たことがあります。と

てもおそろしいことだと思います。こんなことになるのは、よごれてきたなくなってしまっ

た川のせいだと思います。その川をよごしてしまったのは私達、人間です。そして、よごれ

てしまった海で育った魚を、私達は食べているのかもしれません。 自分達にもどってきているんだなぁと思います。

川や海をきれいにすることは、安全な魚を食べられるということです。

この間テレビで、死んだ海ガメの胃ぶくろから、ビニールぶくろがたくさんでてきたのを

見ました。海ガメは、ビニールぶくろがぷかぷかうかんでいるのを見て、クラゲだと思って

食べてしまったそうです。ビニールぶくろは消化されずに、だんだんたまっていって、とう

とう死んでしまったそうです。それを見て私は、海ガメがとてもかわいそうだと思いました。

私がふだん何気なく捨ててしまったゴミが長い旅をして、もしかしたら海の生き物達の命

をとっているのかもしれません。もう二度とゴミのポイ捨ては、しないでおこうと思います。

海や川をよごさないことは、けっきょくは自分のためになることなんだと思います。

おいしくて、安全な魚を食べることができるのは、自然のおかげです。だから、私ができ

る身近なことからやっていきたいと思います。

いつまでも、いいかおりのするアユがとれる川を大切にしていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です