【ざぶん環境賞】黄色い花、青い地球
2022年9月22日
俺は、ゴーヤを育てている。ゴーヤは緑のカーテン。このカーテン、部屋に入る強い陽ざ
しを優しくし、涼風を作る。ゴーヤは、水を葉から蒸発させて、周りの温度を下げてくれる。
俺も汗をかいた時に、風に吹かれると涼しくなる。俺とゴーヤは、仕組みが同じだ。
今年は豪雨が続き、ゴーヤのプランターは水であふれ、根腐れを起こさないかと心配した。
安心したのも束の間で、今度は猛暑。プランターの土は、カチカチに固まった。
「一体どうなっているんだ」
ある日、ジョーロの中に、雨水がたまっていた。 「そうか。水道の水でなくていいんだ」
その日から、俺のゴーヤは、雨水で育っている。
初めて収穫した時は、嬉しかった。早速、仏壇の祖父母に供えた。祖父母が元気だったら、
「こんなうまいゴーヤは、初めて食べた」
と、喜んでくれたに違いない。仏壇から下げたゴーヤを母は天ぷらにした。本当に今まで
食べたゴーヤの中で一番うまかった。雨水のおかげだ。
地球の誕生後、間もなく生まれた水。地球には、水が沢山ある。でも、僕達が利用できる
水は、全体の〇・〇一%だそうだ。〇・〇一%なんて、ちょっとした間違いで崩れてしまいそ
うな数字だ。地球はものすごく繊密に計算されて、作られているのかもしれない。危ういバ
ランスかもしれない。このバランスを壊すのは、人間しかいない。
俺よりも、プランターの中のゴーヤの方が、地球の危機に気付いているのかもしれない。
今日もゴーヤは元気に、黄色い花をゆらして笑っている。


