2006年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  水上すずよ

【奨励賞】水と命はすてきだね

ボクは、いつも水をたくさん使っている。 お母さんはおこって、とうとうばく発した。

「水をたくさん使うのはやめなさい!ボクが使っている間にどんどん水はへっているのよ」

でも、ボクは、水のことについて、よく知らなかった。 「水は次々に作られているんじゃないのかなぁ」

そこへ、ボクも乗れそうなくらい大きな、大きなカメさんがやってきて、答えた。

「わたしの海もよごれていてすみにくいんです。それに川のニジマスさんも、川がよごれて、そんなことをしている人間に会いたいですよ。と、おっしゃっていましたよ」 ボクはおどろいた。

「川の水も海の水もだれか作っているんじゃないのかなぁ」

と、ボクが言うと、カメさんは、おどろいて、こう答えた。

「ボクさん!その答えはまちがっています。水は、地球にある物です」 その答えに対してボクは、

「水はほかの星からもらえないの」

そう言ったボクの方を向いて、カメさんが、

「水は地球にしかありません」

と、答えた。

「じゃあ、最初に行った、海に行ってみたいな」 「分かりました。でも、きたないので注意してください」

ビュン

「ここがその海です」

そこは、はまべがゴミだらけの、おそろしい所だった。

ボクは思い出した。ここは、先週行った所で、ボクは買ったラムネのびんをはまべにすてたのだ。その

びんは、まだ、ちゃんと残っていた。あちこちに落ちていたゴミに、少し心あたりがあった。海をよごしているげんいんは、本当に人間なのだ。そして、 「ほらね。すごいでしょう」

と、カメが答えた時には、もうボクの心はドッキンドッキンと、なりひびいていた。

ボクは心で、「あんなびんおうちへ持って帰ればよかった。ラベルも、ビニールぶくろも」と、思って

いた。

「海の中に入ります」

海の中は、ホントによごれていて、外よりもいごこちが悪かった。そこに、クマノミがいた。うつらう

つらとねむりかけていた。

「ノミーおじいちゃん…」

クマノミが泣いていた。

「ゴミアレルギーでおなくなりになった、クマノミのおじいさんです」 ボクは、それもぜったい人間のせいだと思った。

ぼくは、命はこんなことでなくなるなんて悲しくなった。水がよごれることは、魚の命をうばうことに

なるのだから。

ボクはあやまった。

「ごめんなさい。水をよごしているのはボクです」

「ありがとうございます。でも、あなた達の水も少なくなっているので気をつけてください」

それを聞いて、ボクは、水のみ方ではなく、水のてきだと思った。もうこんなことはしたくない、と思

った。

帰ったらぼくは、水のみ方になってあげようかな、と思いながら帰った。

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