2006年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  松永 慶

【奨励賞】水って神様それともあくま

人間て、すごく自分かってです。

私のおばあちゃんは、私に黒いスイカ二本と、黄色いスイカ三本と、赤のスイカ四本と、プリンスメロ

ン一本を畑に植えてくれました。七月に入って、おばあちゃんは空を見ながら、毎日、

「雨よふれ、雨よふれ」

と、言って畑のナスやキュウリやメロンにジョウロで水をまいていました。畑は、カラカラにかわいて

地われがたくさんできていました。七月十七日おばあちゃんのおいのりが空につうじたのか、雨がザーザーふってきました。おばあちゃんは私に、

「恵みの雨よ」

と、言いました。

「これでナスやキュウリやピーマンが生きかえるわ」 と、おばあちゃんはよろこんでいました。

そんなおばあちゃんのよろこびが、とてもこわい顔にかわってきたのは、私が今日から夏休みで、学

校の部活の体操大会に行こうとした時でした。朝早くとび起きてテレビを見た時です。テレビのニュースで、七月二十一日までの大雨による各地の川のはんらんや、土砂くずれによる梅雨前線によるひがいで、たいへんなことがおきていたのです。

死者十五名、行方不明者七名、その他家が流されたり、砂で道路や家がおしつぶされたり、電車が止
まったり、交通ができなくなってしまったというおそろしいニュースでした。

おばあちゃんの家のすぐ近くは、養老川が流れていて、川の水が今日はすごく高くまではんらんして

いました。川は、どろどろで「ざぶん、ざぶん」と、大きな音をたてて流れていました。木や草やごみぶくろなどもおし流されていました。

夜、部活から帰って夕ごはんの時、おじいちゃんと、おばあちゃんと、父と、母と私は自然の力のす

ごさをいつまでも話していました。人間が開発のために、山の木を切ったり、海をうめ立てたりして大地をきずつけたから、大地が泣きさけんでいるのだと、おばあちゃんが教えてくれました。

次の日、おばあちゃんと私がスイカ畑に行くと、スイカが二つ、メロンが三つ、大雨のために、ぐにゃ

ぐにゃにくさっていました。毎日とても楽しみにしていたスイカだったので、おばあちゃんも私も、がっかりしてしまいました。でも一つ大きなスイカが取れました。バクダンスイカで、外がわはまっ黒で中は真っ赤でした。とても大きくて、おじいちゃんがはかりに乗せると、八キログラムもあって、円周は七十九センチメートル、直径は二十七センチメートル、半径は十三.五センチメートルもありました。そんな大きなバクダンスイカのしゅうかくをよろこび、家族みんなで、デジカメで写真をとりました。

水って、人間が生きていくためにはとても大切だと言うことがわかりましたが、川のはんらんや土砂

さいがいは、テレビを見ていてとてもこわいと思いました。みんなの力で山や川や海を守っていかなければいけません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です