【奨励賞】必要不可欠
日本の水道水はそのまま飲める。日本人からみれば当たり前のことだが、水道から出てきた水をその
まま飲んで、体調を崩す心配がない国というのはそう多くない。
例えば私の故郷、日本のお隣・中国では、水は沸かして飲むものだとされている。保健体育の教科書
には「井戸水は飲んではいけない。また水道から出た生水を飲むとお腹を壊してしまうので必ず沸かし
てから飲む」と載っている。私の小さかったときにも、夏でも水を沸かしてから冷やした。それをいちいちやるのは面倒なので、最近では家に、水のタンクを取替えるだけで、お湯と冷水が両方いつでも飲める飲水機を置くところが多い。
手間はかかるが、水道から出てくるのは沸かせばきれいな水であるだけいい。
「世界がもし百人の村だったら」では「世界がもし百人の村だったら」に出てきた数値等についての
詳しい説明がある。「住居&水」の項にはこんな一節がある。
「ところで読者は、ここまでに何度も出てきた〝水〞と言う単語で、どんな水を思い浮かべていただろ
うか。透明で清潔な水を想像していただろうか。しかし世界の水は必ずしもそうではない。いや、むしろ『利用可能の水質は適切な状態からは程遠い』。世界保健機関(WHO)の報告によれば、水量は別として、清潔な水を利用することのできない人口が少なくとも十一億人はいるという。」
そしてこの隣のページにある「各国の安全な水の利用率」を見ると、先進国はそろってほぼ百パーセン
トパーセントであるのに対し、エチオピアでは二十四パーセント、カンボジアでは三十パーセント、アフガニスタンではわずか十三パーセントでしかない。貧富の差は、水の使用にも表れている。
水は石油や石炭などの燃料より何倍も大切だ。例え化石燃料が枯渇してしまっても、人間はすぐに絶
滅することもないし、今の科学の力であれば何とかできるだろう。しかし水がなくなってしまうと、それは直接絶滅の危機につながる。
水がなくなってしまう前に、やるべきことはたくさんある。
蛇口をしっかり閉めるのは常識、風呂水を洗濯に使うことも。それはただの節約ではなく、地球を救
う行為であることを、まず意識しなければいけない。
そして水は誰もが平等に使える資源だ。先進国だけがきれいな水を使うのはずるい。水道がないと、
水汲みにかりだされる子供たちは学校へ行けなくなってしまう。水の問題は健康の問題だけではないの
だ。
発展途上国にもきれいな水がいきわたるように、援助が必要だ。世界が協力して水の枯渇を防がねば
いけない。
水こそが、本当に必要不可欠な資源なのだ。


