2012年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  小森 洋仔

【特別賞】大きく育てどんぐりの木

 

僕の家にはどんぐりの幼い木があります。どんぐりは最初、もう芽が出ないと思っていましたが、今で

はすくすく育っています。

 

小学校六年生のときに、学校でとても形がいいどんぐりが落ちていました。傷もなかったので、家に持

ち帰ってかざることにしました。

 

かざってから一週間、どんぐりがひび割れはじめました。日に日に、ひびは大きくなっていき、ついに

中身が出てきそうなくらいになってしまいました。これをどうしようか迷った結果、庭に埋めることにしました。発芽させようと思ったからです。どんぐりの発芽する確率が非常に低いのは知っていましたが、イチかバチか、やってみました。

 

庭に埋めた後、発芽させて育てたいという強い気持ちで、僕は毎日そのどんぐりに水をあげていまし

た。どんぐりは発芽するまでに時間がかかるという話だったので、早く発芽してほしいと、大量の水をあげました。しかし、毎日水をあげて一ヶ月、少しつかれてしまい、三、四日に一回のペースで水をやるように、そして三ヶ月経ち、もう発芽しないと思い、水をあげるのをやめてしまいました。

 

それから半年、僕はどんぐりの存在を忘れかけていました。それで、雑草の中に一つ、他とは全く違う

特徴を持った植物を見つけても、それがどんぐりだとは気づかず、ずい分後で知りました。うれしくてたまりませんでした。

 

ぼくが世話を忘れていた間、どんぐりを育んでいたのは雨や雪だと思います。冬の間こうしてどんぐ

りは懸命に春を待っていたのだと思います。自然はすごいですね。

今では、どんぐりも育ち、自分のひざくらいの高さまで伸びました。どんぐりはものすごく大きくなる

ということで、いつかは山に植えかえなくてはなりませんが、これからもいっぱい水を飲んで、立派な木になるまで育ってほしいです。

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