2005年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  高橋律子

【ざぶん環境賞】アメンボから考える

「アメンボは、体がアメの匂いがするからアメンボっていう名前なんだよ」

 

これは、僕が小学校低学年の頃、父が教えてくれたことです。アメンボなんて

池や田んぼ、時には水たまりなど水辺なら、どこにでも居るような珍しくもない

虫です。

 

しかし、何か勘違いしていませんか?本当にどこにでも居る虫ですか?確

  

かに昔は、そうでした。しかし、改めて考え直すと最近は、まったくというほどに

見なくなりました。

「アメンボは、数が減ってしまったのか?原因はなんだろう?」 と次々と疑問が出てきました。

 

そこで、僕は原因を調べる為、近くの図書館に行き、アメンボについて詳しく載っ
ている本を、読みました。

その本には、アメンボの生態と、アメンボの消えた理由が書いてありました。

水には表面張力という丸く縮まろうとする力が働いています。そしてアメンボに

は足に細かい毛がたくさんついています。この毛はスキー板のような働きをしてい

て、重さを分散させる働きがあるそうです。

 

この二つの働きによってアメンボは、水の上に浮くことができます。

 

しかし、工場や家庭から出る洗剤の中には、界面活性剤という表面張力を弱め

る働きがある物質があり、それがアメンボの住みかに流れこみ、アメンボが水に

浮くことができず、おぼれ死んでしまったのです。

 

僕はこのことを知り、

「身近なところでこんなに大変な事が起こっていたのか…」 とつぶやきました。

 

もう身近な水に戻ってこないかもしれません。いくら努力しても手遅れかもし

れません。

 

しかし、どんなに努力しても駄目だとしても、アメンボだって一つの命なのだか

ら、できる限りのことをして助けたいです。絶滅だけは避けたいです。その為に、

まず小さなことから改善していきましょう。

例えば、台所なら洗剤の量を減らしていき、トイレは消臭剤を使わない。他に

も工作をした後に出るペンキなど化学薬品を流さない。

 

 

考えてみれば、いくらでも改善点は見つけられます。こんな細かい努力が必要

です。

 

アメンボなんて別に美しいわけでもなく、人々の生活に役立つわけでもありま

せん。別に消えた所でなんの問題も無いかもしれません。

 

しかし、意味のないなら消してよいのでしょうか?そんなことを言っていると、

 

アメンボ以外の生物だって消えてしまいます。

 

そうなる前に、今この水辺がどんな状況なのか、しっかり理解し、人事ではな

く自分の問題だと自覚してください。

 

アメンボだって命があります。みんなでみんなが住みやすい生活環境を作りま

しょう。

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