【特別賞】川に私たちができること
「わぁ、カニだ」
私が小学校四年生の時、八女市矢部村のとてもきれいな川で遊んでいたときのことです。小さな小さな
カニを見つけてつかまえました。しかしその時は、川に帰してあげました。生き物の命は一つ一つ大切だ とその時学びました。
数日たち、私は筑後川に来て川をのぞきました。お世辞にもきれいだと言えない川なのを見て驚き、ど
んな生き物が住んでいるのだろう、と疑問がわきました。資料館に行き、川をきれいにする魚を見つけま した。サワガニマシジミという貝がありました。このように上手く川と共存していく魚がいるのだと発見 しました。
しばらく過ぎ、私は中学生になりました。四年生の出来事は忘れていました。しかしある日、川でピラ
ニアが発見されたニュースを見て、ふと思い出しました。海外の生物が日本の川で発見されているという ことは、その川は海外の生物の生態系へと変わっていくのではないか、そして生態系が変わったらもとも との川の性質が破壊されるのではないだろうかと思いました。海外の生物が発見されるということは、人 の手によって放されたということです。川にとって一つ一つ共存している命が奪われていることが分かり ました。
さらに私は、川にゴミを平気で捨てている人がいるのを知りました。このようなことを続けていったら、私たちの手によって、必要な資源を破壊していきます。これではいけません。人々は、飼いにくくなった、 めんどうになった、別に自分には関係ないなどと思い、川に放してはいけないものを放したりします。
ゴミもそうです。そのようなことをしないためには、他人を思いやる心、川をきれいにしたいという願
い、そして川をきれいにしたいという気持ちが大切です。自分も、日頃から大切な資源を守っていきたい 心を持っていたいと思いました。そうしたら、魚たちも川と共存していけるし、川にとっても良いことな のではないかと考えました。いくら、浄水場で水をきれいにしても、その元々の川を維持していかなけれ ばと思います。
川がその川で在るためには、川をただきれいにするということではなく、人が川のためを思って行動す
ることが大切です。そして元々の川の性質と生物の生態系を守っていくこと、川と共存している生き物た ちを大事にすることが、「きれいな川」に近づくことにつながっていくのではないでしょうか。


