【ざぶん環境賞】水の恵みと野菜作り
私は平川市の葛川に住んでいます。私の家は三代にわたり高冷地野菜づくりをしている野
菜農家です。父の話によると初代のころは、道路もなく、道もじゃり道で野菜作りをするた
めに、山に登るのも人力で、ひと苦労だったそうです。
二代目の祖父はこの葛川の気候や安定した収入も考え、主に人参、キャベツ、白菜、大
根、レタスなどを手がけたそうです。特に苦労したことは「大根、人参」など、高冷地にあ
った種を選ぶ事が大変だったそうです。またうれしかった事は、自分の作った野菜の値段が
高く、野菜の収かくが多い時が今までの苦労もふっとんだそうです。 今、私の父が、三代目を継いでいます。
今年、一番最初に収かくした野菜は、春人参です。これは、糖度を保つために、人参を去
年収かくせず、ずっと雪の中に眠らせておいて、春に収かくする方法を考えたのです。
春人参は、多少、雪によるシミの病気やネズミの食害がありますが、値段が高いので作っ
たのです。その人参の甘い事は、みなさんに食べて欲しいくらいで、自然の水で育った天然
の味は忘れられない味です。
春人参が終わると苗をうえます。苗は、家の近くのビニールハウスの中で種から育てます。
水は一日二回ほどホースをシャワーに変えてあげます。私が水やりをしたいと言っても、や
らせてくれません。それは、苗に水がまんべんなく、いき渡らなければならないからです。
水は野菜にとって、かかせないものです。
春の作業は、四月から六月の中まで苗を作ります。夏に苗が大きくなり、植えることがで
きるようになったら、植えつけに入ります。山の少し大きな畑に植えるので、その時の水は
自然の恵みに頼っています。 祖父が話
してくれました。
「昔だっきゃ病気とが、害虫とが、今より少ねがっただっだばって今だば難しくなって気温
とがあわねぐなってまったじゃ」
そんな中でも祖父は、毎日続けて、おいしい野菜づくりをがんばっています。
私達の住む葛川は、沢山の恵みを与えてくれます。私達の地域は、温泉、川、湖など沢山
の恵みに頼って生活しています。
もう一つ大切なのは自然の恵みとともに家族の絆です。野菜は、気温などがあわなければ
いけません。虫に食べられたり、腐ったりすると、出荷することができません。そのため、
収入が安定せず、生活に困るという苦労もしてきました。それでも父は、祖父の後を継ぎ、
野菜作りを続けています。そして今は三代目となりました。
野菜づくりの中で、一番大変なことは、野菜を洗う時です。冷たい沢山の水で洗います。
市場に出るには、見た目がよくなくてはいけません。そのためには、家族そうでで野菜を洗
います。まず、機械で少し水洗いをして、次に手で洗います。大根の葉っぱのすみずみにつ
いている土を一つ一つ、手で洗いおとすのです。見ていても、非常に大変で、手のかかる作
業です。祖父、祖母、父、母は、大根をスポンジでていねいに洗い、きれいな大根になるの
です。たまにかぜをひいたり腰を痛めたりしました。それでも、仕事をし続ける姿はとても
輝いていています。
朝は、いつも午前三時くらいに起き、夜の八時ごろまでの労働で、三・四時間しかねてい
ません。雨が降っても、カッパを着てがんばっています。
私は、父母、祖父母に体をこわさないかと心配になるときがあります。口には言わないけ
れど心の中では本当に感謝しています。
スーパーに出るときは、とてもきれいで、形もよくなければいけないのですが、その裏は
大変な家族の努力があることをみなさんにも知って欲しいのです。
これからも、葛川の自然の中で生きる事は大変なことかもしれませんが、都会では味わえ
ない、「人」「自然」「夢」があります。私は将来何になるかきめかねていますが、家族の絆
と、この自然が私を支えてくれる物だと思っています。家族の絆、水の恵み、命の大切さ私
にはまだまだ学ぶ事が沢山あります。私はこの地で生きられる事を誇りに思います。


