2009年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  百鬼丸

【準ざぶん大賞】消えゆく日本の淡水魚

ぼくは釣りが大好きです。ひまができると、いつも近所の河川へ行きます。家から歩いて

五分ほどの所にある川ですが、そこは決してきれいな川ではありません。河原には、空カン

やタバコやコンビニ弁当の容器などが落ちていて、川の水はいつもにごっています。そのせ

いか、あまり魚が釣れません。以前なら必ず一匹は釣れていたぐらいです。それに魚が釣れ

たとしても、ブルーギルなど汚れた川にも強い外来魚です。父が子供だった頃、同じ川で釣

りをしていたのですが、その時にはまだブルーギルなどの外来魚は繁殖しなかったため、日

本の魚しか生息していなかったのです。しかし、ブルーギルなどの外来魚が繁殖して、元々

いる日本の魚に悪影響をおよぼしています。なぜ、日本の魚に悪影響を与えるブルーギルは

日本にいるのでしょうか。

ブルーギルは元々、一九年にミシシッピ川水系のものを、当時皇太子だった今生天皇

がアメリカへ外遊された際に、シカゴ市長から寄贈されたものを日本に持ち帰り、食用研究

対象として飼育したのちに、一九九六年、静岡県伊東市の一碧湖に放流されました。しかし、

それが原因となり、そこからブルーギルはみるみるうちに日本中の河川や湖沼へ広がってい

き、現在では、日本のほとんどの河川で見られるようになったのです。そして、ブルーギル

は初夏になると、大量の卵を砂に産みつけます。その内の四パーセントがそのまま生存して

いくのです。これは普通の淡水魚に比べると、ブルーギルの生存率の方が高いです。しかし、

恐ろしいのはその繁殖力だけではなく、生命力です。たとえどんなに汚いドブ川であろうと、

ブルーギルは生活していけるのです。そして、元々いた日本の魚の巣をおそって、その中に

ある卵を食べてしまいます。このようなことが起こったため、琵琶湖をはじめ、多くの河川

や湖沼がブルーギルを減らそうと、釣った後再び河川に逃がすことを禁止しています。

また、釣ったブルーギルをそのまま陸に放置しておくと、カラスなどが寄って来るし、人

がゴミを捨てていくと、他の人もゴミが捨ててあるからとまたそこにゴミを捨てていきます。

そうすると釣り場が汚くなってきます。釣り場が汚れることは、釣りをする僕と、河川に住

む全ての生き物に悪影響を与えているのです。そこで僕は、近所の川のゴミ拾い清掃などが

あると、必ず参加しています。最近では、個人でもたまに、釣り場にゴミがあると拾ってき

て、家のゴミ箱で処分します。前までは、ただゴミが落ちていても何とも思っていませんで

した。しかし、意識するようになってからは、釣り場をきれいにしようと思っています。

まだこのようなことを始めたばかりなので、もっと一生懸命コツコツとやっていけば、本

当に日本の魚が戻って来ると思います。

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