【特別賞】金石の町と海
「昔は砂浜が広くて、海までが遠くて、足のうらがやけどしそうだった」
とお母さんは言っていました。ぼくの家は、海のそばにあります。今、金石の海は埋め立て工事をして
います。昔の海は、砂浜がたくさんあって海水浴場だったそうです。お母さんが小さいころは、浜茶屋もあって、よく海に入りにいったそうです。けれど、海が汚れて泳げなくなり、砂浜がどんどんせまくなりました。
それでも、ぼくやお兄ちゃんが保育所のころは、海で足をぬらしたりして遊んでいました。夏休みは夕
方、海まで散歩に行って、夕陽が沈むのを見ることが多かったです。それが何年か前に海へ行った時、海がなくなっていました。ぼくもお母さんもびっくりしました。これまで広い海がずっと続いていたのに、とちゅうで海がなくなっていて変な感じがしました。広かった海がせまくなりました。
四年生の時、これからの金石のことについて話をききました。そして埋め立て地をどう使えばいいか、
皆で意見を出し合いました。その時に出た意見が、体育館と遊園地と色々な食べ物屋さんなどでした。
その後、班でどこになにを建てるのかを話し合いました。自分達が考えたしせつが、埋め立て地にできればうれしいなと思いました。埋め立て地はとても広くて、東京ドームや体育館、学校がいくつでも建てられるような広さです。金石に住んでいるぼく達に、便利なしせつや楽しいものが作られるといいなと思います。
この前、お母さんと久しぶりに海まで行きました。いつも散歩していた道は、学校の横を通って、松林
の間を歩いていきます。松林が終わると、青い海が見えてくるはずでした。でも今は、海は見えなくて、草がはえている埋め立て地しか見えませんでした。
お母さんは、
「海がぜんぜん見えない。ずっと埋め立て地や」
と言いました。お母さんは、埋め立て地がいやみたいです。
ぼくも、埋め立て地にいろいろな物が建つのもいいけど、昔みたいに、きれいで浜茶屋がある海水浴
場の海もいいなと思います。
金石町小学校の校歌の最初は、「海原はわれらの旗」で始まります。海がすごく近くにあって、展望台
からのながめは最高です。
砂浜がなくなって、海も遠くなりましたが、これからは海が汚れないように、きれいな海になるよう
にしていきたいです。そして、また海水浴ができる金石の海になるといいと思います。


