【特別賞】未来の川づくり
私は今年の夏休みに自由研究として、「身近な川の水質調べ」をしました。最初は「川の水なんてどれ
も同じだろう」と思っていたのですが、水の採集に行った場所にはそれぞれの個性があって、私の思っていたよりも川めぐりは楽しいものでした。本当は家の近くの川だけでいいやと思い計画していましたが「上流の方には何か違いがあるのかな?」「この川はあんな方向に続いているんだ行ってみよう
」
と色々歩いているうちに、気がつけば夕方になっていて、自分で自分に驚いてしまいました。
翌日も私は別の川へ行き、写真を撮ったり当初の目的であった水の採集をしました。基本的には、川の
水に直接触れることのできない川ばかりだったのですが、たまに川べりが土になっていて階段を使って近くまで降りることができる川があり、それを見つけると私は川に落ちるギリギリまで近寄って、川の中の生き物の観察や、そこに散歩に来ていた人と話をしました。
もちろん、私は今までその人に会ったことはありませんし、知らない人と話をするのは少し苦手だった
のですが、川の近くにいると不思議と心が落ち着いて、自然に会話をすることができました。川の水が流れる音は落ち着いたイメージがあるので、川には何か不思議な力があるのではないのかな、と思いました。
結局、私が水の採集に行った場所は、五反田川と二ヶ領用水の二つの川を合わせて八ヶ所にもなりまし
た。きれいな川や雰囲気の良い川はたくさんあったのですが、その正反対の川もたくさんあり、一部では白っぽかったり緑色っぽかったりする水が流れている川もありました。でも、そんな川でも、水をくんでみると意外にきれいで、びっくりしました。
水の採集は午前中で終わったので、その日の午後に水質検査をしました。水のよごれ(COD)と水の
性質(PH)の二つを調べたのですが、水質検査なんてものはしたことが無かったので、少々手間取りました。しかし、検査の結果はなかなか面白く、「やっぱりこの研究をして良かったなぁ」と思うことができました。
生きものが住めるかどうかにも関係する、水のよごれ(COD)と水の性質(PH)について詳しく説
明をします。
まず最初はCODについてです。CODとは簡単に言えば水のよごれ具合のことで、ケミカル・オキシ
ゲン・デマンドの頭文字の略です。百科事典には「化学的酸素要求量」と書いてありましたが、難しく
てよくわからなかったので、水の中に含まれるよごれの割合と、考えることにしました。単位はppmを使います。
ちなみに魚の種数によって住めるCODの値(少なければ少ないほど、水はきれい)は違って、例えば
イワナは約一ppm。アユは約三ppm。コイは約五ppm。(でもコイはもっと汚い川にも住めるらしいと水道局の人に聞きました)水道水は約三ppmだそうなので、イワナは水道水よりもきれいな水でなければ生きていけないのです。そんな水が流れているような場所は、今の日本にいったいどれくらい残っているのでしょうか?イワナが姿を消すのも、もう間もなくかもしれません。
次はPHについてです。PHとは、百科事典には「水素イオン指数」と書かれていました。それは水溶
液や酸性かアルカリ性かを示す指数なので、私は水の性質のことだと解釈することにしました。単位は
特にありません。これら試薬を使い、色の変化を見て数値化する実験を行いました。結果はどの川もPHは中性、CODもかなり低めで川自体の印象とは違い流れている水はきれいなものだということがわかりました。
それにも関わらず、「汚い川」という印象が強かった川があるのは何故なのでしょう。私は川ではなく、そのまわりの環境に原因があると思います。私たちが川のまわりを緑でいっぱいにしたり、川底や川べりをコンクリートではなく、石や土で作るなどの工夫をすれば、川が汚い、という印象も薄くなると思います。
川がきれいになって、それを通じて自然や地球を守ろうとする人が増えてくれたら、都会の川にもホタ
ルが戻り、たくさんの人の笑顔が見られるのではないかな、と思います。


