【ざぶん環境賞】黒いあいつの正体
2022年8月10日
今年の夏、家族旅行で沖縄の竹とみ島へ行ってきた。
竹とみ島は信号機もない小さな島で、とてもきれいな海にかこまれていた。
早速海へ入ってはしゃいでいたら、何かをふんづけた。
水中めがねでのぞいてみたら、あいつがいた。
黒くて長細くて、大きないも虫みたいな、あいつ。そう、なまこだった。 私は、「気もち悪い」と、さけんだ。
勇気を出してさわってみたら、ゴムみたいな感しょくで
つっつくと、ぐにょぐにょ動いた。
目もないし、足もないし、毛もないし、うろこもない。
ますます気もち悪くなった。
しばらくかんさつしていると、口か、おしりかわからない
ところからたい量のすなが出てきた。
私は、こわくなってほうり投げて逃げた。
家へ帰って夕食の時、となりにすわったおじいに
なまこの話をしたら、教えてくれた。
「なまこはすごいやつなんだ。あの海がきれいなのは、
サンゴとなまこのおかげ。でも、中国では、なまこは食材や 漢方薬として、高く売られているんだ」と教えてくれた。 「そのため密漁がもんだいになっている。
竹とみ島にすむ人は、魚や海そうはとるけど
なまこはぜったいにとらない」と言った。
その話を聞いて、最初、気もち悪いと思っていた
なまこがすごいやつだと知った。
私たちはふだん海をよごす方が多いと思う。
でもなまこは、
海をきれいにすることしか考えていない、
ただ一生けんめい海を守っている。
次の日、海へ入ってなまこを見たら、
やっぱり少し気もち悪かったけれど、
今日はふまないで泳いだよ。
だって黒いあいつの正体は、
海を守るヒーローだから。
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