2013年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  殿村 栄一

【ざぶん環境賞】無人島で

僕は、七月二十九日から八月二日まで、岡山県の瀬戸内にある青島へ行きました。青島は、牛

窓港から船で十五分のところにある小さな無人島です。ここで五日間、仲間とテントを張り食事

を作り、色々な体験学習をしました。

青島は湧水がないので、本土から送ってこられる限られた量の水をもらいます。その水で食事

の用意をしたり、生水は飲めないので沸かしてお茶を作ったり、また食器を洗ったりします。僕

は初め、限られた水の量を甘くみていました。それは家でも当たり前の様に水を無駄使いしては

いけない程度に考えていたのです。野菜を洗うのも、お皿を洗うのも必要だから無駄ではないと

思っていました。でも青島の場合は違いました。たらいに必要最小限の水を溜めて、そこで全て

の食材を洗いました。食器は、洗剤で洗うたらいとすすぐたらい、最後に仕上げのたらいと三つ

に分ける工夫で水を大切に使いました。お鍋は海水で洗うなどして節水しました。

そして一番ありがたみを感じたのはシャワーの時です。このキャンプは天候が悪く青島に到着

した日から、毎日活動中にゲリラ豪雨にあいました。一日目はシャワーを浴びることができなかっ

たので、就寝時間を過ぎてもベタベタの体でなかなか寝付くことができませんでした。二日目は

シャワーを浴びることができました。シャワーは一人一分と時間が決められていました。一分と

いう短い時間のはずが、とても長く感じてシャワーで体をきれいに洗い流せるありがたみがわか

りました。家ではもっと長い時間シャワーを浴びているのに青島で浴びるシャワーの方がしっか

り体を洗い流したという実感がありました。水に限りがあるということで、こんなに自分の生活

に対する意識が変わることにとても驚きました。また普段の生活で、水を出しっぱなしにしない

とか、洗濯の時、お風呂の残り湯を使ったりしていたけど本当の水のありがたみは分かっていな

かったと思いました。これからは時々、青島での生活を思い出して水を大切に使うことと、水が

あることに感謝して生活しなければと思いました。 キャンプ前、先生が

「水は命の次に大切といっても過言ではない」

と言っていました。キャンプ前には、この先生の言葉をそれほど意識できませんでした。でも

青島キャンプを通して、水が生活の大黒柱だとはっきり分かるようになりました。

僕はこの体験で、学校が行っているインドの村に水枯れのない井戸を贈る献金のことを思い出

しました。献金は井戸を贈るのに本当にわずかな金額かもしれないけど、その井戸は、そこに住

む人たちにとっては、生活の大黒柱になっているのかもしれません。

僕は、このキャンプを通して、自分がどれだけ恵まれた環境にいるか気付かされました。僕一

人の力は小さいけど、少しでも世界がよくなるように意識して行動したいと思います。

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