【ざぶん環境賞】じまんの場所
印西市大森の町は、ちょっぴり昔の町です。
たて物が古くて庭が広い。屋根はたくさんのかわらで、かべも木でできた家がならんでい
ます。百年前からやっているだんご屋さん、そば屋さん。えき前の木下せんべい店さんは、
六十年前から今も手でひっくりかえしながら、暑い日もさむい日も、おせんべいをやいてい
ます。
そんな町の北の方に、手賀沼と利根川をつなぐ場所があります。まどの多いふつうのコン
クリートのたて物。作られた時から、東洋一といわれるはたらきをするすごいしせつ。
名前は、手賀はい水き場、きゅうな階だんの下に、大きな大きなポンプ。ふたがひらくと
わたしをあっという間にのみこんでしまいそうな、でっかくて強そうなきかい。わたしがだっ
こしてもびくとも動かない。半けい一・七メートルのてつのかたまり。かべからのびて、ゆか
にもぐっている。十秒で学校のプールの水をいっぱいにするパワー。色は、青くて黒く光っ
ている。
昔、大雨がふると、手賀沼の水はあふれ、家も田んぼも水につかってしまったそうです。
家の中に水が入り、みんな舟に乗ってひなんします。田んぼのいねもだめになり、食べるお
米も、売るお米もなくなったそうです。沼のまわりが高い台地で、この場所がすりばちのそ
このようになっているため、何度も水につかってしまいました。
手賀沼のまわりにすんでいる人みんなで、 「手賀沼の水を利根川にながせるようにしてほしい」
と、国におねがいし、今から六十年前に、たのもしいポンプが作られました。それからは
一度も手賀沼の水は、あふれたことがないそうです。
大きな黒くて光るポンプから流れ出るきれいな水が、今もたくさんの人をたすけ、いねを
そだて、印西の町をゆたかにしてくれています。
水は生きていくのにとても大事なもの。でも、多すぎてこまることもあります。ひつよう
なりょうをちゃんと用意してくれるのが、手賀はい水き場です。 ポンプの中には、大切なものがたくさんつまっています。
水があふれませんように。おいしいお米ができますように。さいがいがおこりませんよう
にという、みんなのねがい。
そして、ずっと昔にあんなに大きなすごいきかいを作った人たちのがんばりと、ど力。六
十年たってもこわれず、今も動かせること。
手賀はい水き場を作ってほしいとねがった人たち、ポンプを考えた人、作った人たちにた
くさんのはく手をおくりたいです。
とてもしずかな町に、水をまもりつづけるポンプがあることを、みんなに知ってほしいで
す。手賀はい水き場さん、ありがとう。


