2013年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  北村 紗希

【特別賞】水の怖さ

平成二十三年九月四日の朝、大水害が起きました。眠っている私を父が起こし、「逃げるぞ」と言いま

した。ベッドから起きてみると、両親が電気製品を二階やテーブルの上にあげていました。時計を見る

と、九月三日の十一時頃でした。着替えなどの荷物を車に積んで、急いで高いところに避難しました。避難場所である選果場には、地域の人が集まっていました。大水害の理由は、数日前からの大雨で、洪水が起きました。

九月四日の明け方、母と一緒に道路の様子を見に行きました。そこは、もとの道路が見えず、濁流が

ゴウゴウ音をたてて流れていました。それを見たとき、改めてこの水害の恐ろしさを実感しました。十時頃、水がひいて家に戻ると、家の周りはすごいことになっていました。犬小屋は道路をはさんだ畑に突っ込み、フードと水の皿も溝に落ちていて、ドロドロの汚いどろが辺り一面にありました。すごい悪臭が、まわりにたちこめていました。

父に、牛が流れてきていると、聞きました。床上浸水した家も、たくさんありました。私たちは、流

れ込んできたどろを、スコップで取り除きました。断水だったので、水も満足にありませんでした。夕

方、まだ断水が続いていたので「みちしおの湯」のお風呂に入りました。帰ってきても電気がつかないので、懐中電灯の明かりのもと、カセットコンロとペットボトルの水でお湯を沸かし、カップラーメンを食べました。とても不安な気持ちでベッドに入り、眠りにつきました。

次の日の朝、学校は臨時休校でした。私が朝ごはんのパンを食べていると、両親や祖父母はもう外に

出ていて、出ていく間際の父に

 

「食べ終わったら、鈴も来なよ」

と言われました。私が外に行くと、またスコップでどろのそうじをしました。流れついてきていたごみ

をごみ捨て場に持っていったりもしました。

その日のお昼頃から、電気も通り、水も出てくるようになりました。水は、まだ最初は飲める状態で

はなかったですが、水が出て、電気が通って、とても嬉しかったです。その日は、普通にお風呂に入り眠ることができました。

今回のこの大水害で私が学んだことは、「水はとても恐ろしいものであるが、一方でとても大切なもの

である」ということです。水害はたくさんの物を奪っていき、たくさんのものを壊していきました。けれど、私達の生活には「水」が必要不可欠です。私達が体験した「水害」、今後絶対に起きないとは限りません。水の怖さと大切さを学んだ私達は、日ごろから節水などをして、水が無くならないよう、無駄使いを避けて生活しなければならないと思います。

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