【ざぶん環境賞】水を想う日々
昨年の八月からずっと、水について考えていました。
私はロボット競技のチームに所属しており、ファースト・レゴ・リーグという世界規模の大会に挑戦しています。その大会では、ロボットの得点を競うだけでなく、毎年テーマが発表され、チームごとにそのテーマに関する問題を発見し、解決策を見つけ、プレゼンテーションするという部門もあります。
そして、その昨シーズンのテーマが、「ハイドロ・ダイナミクス」つまり、水に関する問題だったのです。
一言で「水問題」と言っても漠然としていて、最初はなかなか切り口が見つかりませんでした。水不足や、河川の汚染、大雨による災害、など、思いつくことはあっても、私たち中学生の力だけで解決するにはあまりにも大きすぎる課題です。
そこで、私たちのチームが考え付いたのが、災害の多い日本において、避難所で配られるペットボトルの水の衛生を保つための、ペットボトルキャップでした。
「バイ・バイ・ジャームス」(ジャームスは、細菌・病原菌の意)と名付けたそれは、電気も複雑な操作も必要なく、一旦口に入った水がペットボトル内に逆流しないように上から水が落ちてくる単純な構造のものです。しかし、細菌の研究をしている専門家の先生に実験をお願いしたところ、ペットボトルに直接口をつけて飲んだ場合「バイ・バイ・ジャームス」を取りつけたものと、取りつけなかったものとでは、時間経過とともにボトル内で増殖した菌の数が明らかに違ったのです。
私たちは、この結果をまとめ、アメリカで行われた世界大会でプレゼンテーションを行い、総合準優勝を飾ることができました。そして、「バイ・バイ・ジャームス」を製品化し、実際に避難所などで役立ててもらいたいという想いから、現在、特許を出願しています。水は、命の源です。一日たりとも欠かすことができません。大きな災害にあい、避難生活を送っている方たちの健康面の不安解消に役立てるとしたら、こんなに嬉しいことはないと思います。
そしてまた、普段はそのような心配をせずに、安心して水道の水をおいしく飲めるという環境に感謝し、「水を大切にする」という想いを、常に忘れないでいたいと思っています。


