2016年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  疋田 友紀

【特別賞】お清水のやさしい水

学校の遠足でぼくは大野市内へ行きました。それまで大野と言うと「山」とおいしい「イモきんつば」

のイメージしかありませんでした。イモきんつばは、おばさんが時どき買ってきてくれるからです。

遠足で行った大野市内で「お清水(おしょうず)」を初めて知りました。大野は地下水がほうふにあ

るため、わき水がたくさんわいているとガイドさんが説明してくれました。道の真ん中に川が通ってい

るようなかんじで、屋根の下はいくつか場所分けされていました。お清水と書かれた石ひのそばに丸い

石のようきがあり、水がチャポチャポとわいていました。水は日に当たってキラキラと光っていてとて

もきれいでした。水がとうめいなので、ようきのそこにある石がハッキリと見えました。

ぼくは友だちとお清水を手に取って飲んでみました。つめたくてそしてなんだかやさしい味がしまし

た。どうしてこんなにおいしいのかなあと思いました。

家の水はじゃ口をおすと出てきます。じゃ口のレバーを横に動かすと温かくなります。コップに水を

いれると、とうめいですがお清水みたいにキラキラ光っていません。

ぼくはお茶が空っぽになった水とうにお清水をいれて家に持って帰りました。お母さんにもお清水を

のんでもらいたかったからです。遠足の帰りのバスの中で、もしかしたら家の水は時間がたっているか

らおいしくないのかなあと思いました。早く持って帰らないとおいしくないかなと思って何どか水とう

のお清水を味見しました。

家に帰ってお母さんに遠足のことを話してお清水をあげました。お母さんは「おいしい」と言ってく

れました。そして家の水はどうしておいしくないのか聞いてみると家の水は上水道でお清水はわき水

(地下水)だからおいしいのと話してくれました。むかしはみんな地下水(いど水)だったのに発たつ

していつのまにか水道水になったと、近所に今でもいど水をポンプでくみ上げて雪をとかしている家も

あるよと教えてくれました。

わき水っておいしくてやさしい味がするねとお母さんに言うと、大野の人はしぜんを大切にしている

からおいしいわき水がある、水道水はいつでも使えてべんりだけど、わき水は山のおくり物だから大じ

にしていかなくちゃいけない、しぜんを大切にしなくてはいけないねと二人で話しました。

ぼくはお清水のようなわき水をいつまでものみたいと思いました。あのやさしい味は山や雪の味だっ

たのかもしれません。

また大野に行ったらわき水をのみたいです。そしてぼくはこれからしぜんや山を大切にしていこうと

思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です