2015年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  菊地 市千

【特別賞】水と命~戦争から考えたこと~

今年は戦後七〇年。多くの報道番組でも戦争について放送されていて、「戦争をなくそう」というこ

とが、最も世の中に広まってきている年ではないかと思います。

戦争の最中では、広島には八月六日、長崎には八月九日に、原子爆弾が投下されました。日本に最

大の悲劇をもたらした出来事でした。人々は逃げる間もなく被爆し、被爆後も、大量の放射性物質を

含んだ「黒い雨」にうたれ、亡くなっていく人もいたそうです。

私は小学校の六年生の時、原爆について学ぶ機会があり、春には個人的に、長崎の原爆資料館に行

くことができました。そこで目にしたのは、何も罪のない大勢の人が次々と命を落としていったという

事実。そして何よりも驚き、心を打たれたことは、亡くなる直前まで「水…水…お母さん…」と言い、

水ではなく、油を口にしてしまったことでなくなってしまったという女の子の存在でした。

今、私達はあって当たり前のように毎日見て、飲んでいる水。幸い日本は山が多いため、水にはとて

も恵まれています。水の事故、そう、水によって命を落とすこともありますが、それでも水は、なくて

はならないものです。

被爆の時に水はなかったのか。私はよく考えます。水が豊富な日本なのに。水が欲しいのに、亡く

なっていく人々。ですが、被爆者に水を飲ませると亡くなる、ということを、小学校の時のお話で耳

にしました。けが人に水を与えたら亡くなってしまった…。水が欲しくて欲しくて、でも飲めずに亡く

なった女の子、水を飲む事が出来たのに、それでも亡くなった人々。現代では、水は人々を救う事が出

来る素晴らしい資源なのに、私達の先人の中には、水によって亡くなっている人がいる。この事実はと

ても悲しいことでした。

今の私達は、水を大切にしようという意識が年々高くなってきています。もちろん、私自身もその一

人です。節水を心がけています。

私達にとって、最も大切な命。命と水は、とても大きく、そして深い関わりがある、ということを、

今回この作文で、改めてこの身に感じることができました。かつて、日本では水によって亡くなる人が

いました。私はもう、水が原因で亡くなっていく「命」を増やしていきたくないと思いました。事故も

同じです。減少していくことを願っています。

水とは、あるかないかで、人間、動物の命を左右することができる資源です。以前の日本のように水

によって失う命をこれ以上増やさないためにも、水が豊富な現代の日本から水を良い方向に、そして大

切に使っていってほしいと思いました。

ありあまりすぎて、「水」の大切さを見失いがちな今の日本ですが、過去をふり返り、そして現代の

世界を見て、人間一人一人が、水と命の関わりを心に留め、日々の生活でも、水と命を大切にしていっ

てほしいと思います。

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