2020年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  キクチ ユウ

【ざぶん文化賞】青く光る海

僕は海が好きだ。山梨県には海が無い。だから、長期休みに行く「海」が楽しみである。

今までで一番思い出に残っている海は、沖縄県だ。沖縄の海は、遠くから見るときれいなエメラルドグリーンで、近くへ行くと水のように透明だった。

海が好きになった理由は、この美しい海とシュノーケル体験だ。川でのシュノーケリングは何度もしたことがあったけれど、海でのシュノーケリングは、この時が初めてだった。

早朝が一番のおすすめと聞き、朝七時三十分に集合場所へ行った。ウエットスーツに着替え、シュノーケリングの説明を聞き、恩納村の真栄田岬にある「青の洞くつ」に向かった。小船に乗って、お姉ちゃんと「楽しみだね。わくわくするね。」と言いながら目的地に行った。

洞くつから少し離れた所で降り、車のタイヤみたいな浮き輪につかまって、泳いで洞くつの入口まで向かった。その途中、魚のエサやりをした。海の中をのぞくと、色の鮮やかな魚がいっぱいいて驚いた。エサを持った手を海の中に入れると、ものすごい勢いで魚が寄ってきて、ちょっと怖いくらいだった。エサは、あっという間に無くなってしまった。僕がびっくりしたのは、エサだけではなく、手にもパクパクと食いついてきたことだった。少しくすぐったくて、面白かった。スタッフの人が早朝がおすすめと言ったのは、朝一番だと魚がお腹をすかせていて、たくさん寄ってくるからだった。時間が遅くなると、エサやりの客が増え、魚も食べなくなるらしい。

洞くつに着くと「岩壁に沿って泳ぎながら進んでください。そして、いいですよと言うまで振り向かないでください。」と言われた。僕は言われた通りに、ゴツゴツした洞くつの壁を触りながら、奥へと進んだ。「すごい!きれい!」と聞こえたので振り向きたかったけど、スタッフの人と約束をしていたから、ぐっとこらえた。どきどきしながらやっと目的の場所に着き「三、二、一」の掛け声で家族一斉に振り向いた。「わあ…。」と静かに驚いた。きれいすぎて、何と言っていいか分からなかった。海の中がライトで照らされているように青く光っていた。本当にきれいだった。どうしてこんなにきれいなのか不思議だった。

洞くつが青く光る理由は、太陽の光が海に注ぎ込まれ、青色の光だけが水の中に入り、その青い光が白い石灰岩の海底に反射して、洞くつ全体が青く光るからだそう。

自然が作ったこのきれいな海が、いつまでもいつまでも変わらず、このままであって欲しいと思う。

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