2018年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  須藤 真美子

【特別賞】命とつながる水

僕の住んでいるまち、留萌市は海産物が豊かな日本海に面しています。家や学校のすぐそばには港や、海水浴場があります。夏休みになり、部活から帰ってからは毎日のように友達と海に行きます。どこまでも続く水平線や、水平線に沈む大きな赤い夕日からは、自然の美しさや雄大さを実感することができます。

海は生命を育み、恵みをもたらします。また、人類に夢を与えてくれるものであるとも思います。

しかし、つい先日は水に関するとても悲しい出来事がありました。西日本で起こった豪雨は、各地で洪水や土砂災害を引き起こし、甚大な被害をもたらしました。留萌でも周辺の各所で土砂崩れや地滑り、川の水の増水などが起こりました。その影響で給食の一部が届かなくなりました。また、土砂が流れこんだ海は濁り、うになどの漁ができない状態になりました。

僕の祖父母は岡山県に住んでいます。豪雨の数日間、祖父母が住んでいる地域にも避難勧告が出ていました。初めは大丈夫だと連絡がありました。しかし、しばらくして避難することにしたとの連絡が入ってきました。今まで身近な人が災害により避難するなどの経験がなく、夜はとても不安でした。

次の日の朝、六時頃、家の電話がけたたましく鳴りました。見ると、祖父母の家からでした。起きていたのは僕ただ一人でした。恐る恐る受話器を取ると聞きなじんだ祖母の無事を伝える声が聞こえてきました。心の中でほっと息をつきました。

祖父母の住む地域ではさほど被害はなかったそうです。祖父母の家は、庭と倉が浸水したが、家には問題なかったそうです。

しかし、祖父母の家のすぐそばの地域では、一人行方不明者が出てしまったそうです。また、同じ岡山県の倉敷市は、濁流にのまれ、大勢の被害者が増え続けています。

自然の恵みともいえる雨が多くの人の命を奪うことに背筋が凍る思いがしました。水は生命を支えるものであり、奪うものでもあると改めて捉える必要があるはずです。

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