2017年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  森永 江美

【特別賞】漁師になること

私は、本島という小さな島に住んでいるごく普通の中学生です。私の家の家業は、漁師です。私は、

毎週のように祖父の運転する船に乗り、漁の手伝いをしています。祖父は六十歳です。祖父の手伝いを

していると、よく言われることがあります。

「海にたくさんの魚がおるけど、危険がいっぱいや」 そう言われると私は、

「全然、危なくないやん」

と言ってしまいます。

けれど、危ないと思った瞬間がありました。それは、祖父と漁に出ていた時に、祖父がエイに刺され

たのです。私は、どうしたらいいか分かりませんでした。すると祖父が 「陸斗、酒をもってこい」

と言いました。私は急いで酒の入った瓶を持っていきました。祖父は、傷口に酒をかけました。落ち

ついてから祖父は

「オコゼやエイに刺されたら、酒をかけたら痛くなくなるんや」

と言いました。傷口に酒をかけるのは、昔、祖父が祖父のお父さんに教えてもらったそうです。三十

分くらいたつと、祖父は動けるようになりました。慌てず、淡々と片づけをする祖父を見て、私はとて

もかっこいいなあと思いました。

また、安心もしました。エイなど毒のあるものに刺されたら、私だったら一週間くらい寝込むかもし

れません。祖父のように、痛みに負けない頑丈な体をもち、我慢をして漁を続けることは、とてもすご

いと思います。そういう漁師に私はなりたいです。

私の将来の夢は、祖父のようなカッコイイ漁師になり、この本島や瀬戸内海をより活気ある場所に

していくことです。

私が海から学んだことは、自然の厳しさです。そして、それに打ち勝つために身体を鍛え、知恵を身

につけなければいけないことも知りました。勉強は苦手だけど、夢の実現のためには、頑張ろうと思い

ます。

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