2017年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  鹿野 洋

【特別賞】他国と比べる日本の水

僕は日本以外の二つの国に住んでいました。三ヵ国住んだ中で、生活に欠かすことのできない水の事

情がそれぞれ違うことに気づきました。

一つ目の国は、シンガポールです。シンガポールは、水道の水を直接飲めるし、水道の水で野菜も

洗えました。しかし、シンガポールで使う水の多くは、隣国から輸入したものです。マレーシアに車で

行った時に、シンガポールが水の輸入に利用する長く太い水道管を見たことがあります。実は、シンガ

ポールは国土が狭いことにより、貯水池のようなものがほとんどなく、多雨な気候をいかすことができ

ていません。なるべく水を輸入に頼らないように、海水を淡水にしたり、最近は、「ニューウォーター」

という、下水処理水をきれいにろ過し、再利用する新技術を取り入れたりしています。

二つ目の国は、インドです。インドの水道水はあまりキレイではないため、歯を磨くのに使う水や、

飲む水は、ウォーターサーバーを利用していました。実際に生活していた中でも、洗濯機から取り出し

た洗濯物が茶色かったり、シャワーの水が茶色だったことがあり、ゾッとしました。約十三億人が暮ら

すインドでは、大量の水が必要とされます。水源には恵まれていますが、浄水設備の整備が遅れている

ため、全ての人が安全な水を利用することはできていません。僕の家に来ていたメイドさんに聞いた話

ですが、スラムの人々は、一週間に二、三度給水車が来て、飲み水を買っていたそうです。

最後の国は、日本です。日本には、水源も多くあり、整った浄水設備もあるため、年中キレイな水が

供給されます。僕は六年生になって初めて日本の学校に通いました。クラスのみんなが、休み時間に廊

下に出て、おいしそうに水道水を飲んでいる様子を見て、大丈夫なのかと思いました。気候が暑くなっ

てきて、のどがかわき、ついに飲んでみました。つめたくておいしかったです。ただ、お腹を壊すので

はないかと心配でした。しかし、何も起こらず、日本の水は安全なのだと実感しました。日本の水は、

五十にもわたる厳しい基準項目が定められていて、そのまま飲むことができます。また、世界でも数少

ない直接飲むことのできる安全な水です。

このように、シンガポールやインドと比べると、水に恵まれている環境だとわかります。しかし、最

近は天候の問題や、水の使用量の増加により、水不足が懸念されています。豊かな水を保つために、日

本の恵まれた水の環境に感謝して、一人ひとりが水の使い方について考え、暮らしてほしいと思います。

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