2008年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  中村 基克

【特別賞】温泉宿の娘より

長い間、我が家の温泉にはシャワーがなかった ろ過器を三つも付けて湯の華をこして

目詰まりしないように工夫して

出しっぱなしのお客さんや

操作がわからないお客さんのために

ポンと一回押すと、洗面器ひとつ分お湯が出る 待望のシャワーがついた

ある日、知ったかぶりの客が来た

「ここのシャワーは二十秒も止まらない水の無駄づかいだ、環境の敵だ!」

でも、その客は部屋にユニットバスがないと知ると 「サービスの悪い宿だ。ビジネスホテルより劣る」

と、ののしった一人ずつ一回入っただけで捨てるおふろ そっちの方がもったいないと思うけど!

大っきなおふろにみんなで入って 背中流しっこして、おしゃべりして こっちの方が環境にやさしいと思うけど!

それにね年をとったり、病気だったりじゃ口を回せない人もいるんだよ

本当に環境のことを考えているんだったら げんかんにタバコを捨てて行かないでよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です