2016年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  未分類,  野小生 真実

【特別賞】水の音が聞こえる幸せ

「さぶんっ」という音から想像できるのは、海辺の波の音、プールへ飛び込むときの音、大きな温泉に

肩までしっかりつかる音、そんな音だと思います。いずれもたくさんの豊富な水を想像することができ

ます。

私が生まれ育った福井県は海や川があり、更に雪国なので雪解け水もあり豊富な水に恵まれた自然

豊かな県です。私の住んでいる地区にはたくさんの湧き水があり、おいしい水がいっぱいあります。私

は水が豊富にあることが当たり前に育ってきました。

そんな私が水のありがたさを知ったのは中学二年生の夏休みのことです。私は異文化を学びたくオー

ストラリアに留学することになりました。そこで留学センターの先生に必ず留学先にペットボトルの飲

み物を持って行くようにとアドバイスをもらいました。それはホームステイ先としてあずかって頂くホ

ストファミリーに最初は遠慮して「お水を下さい」と言えないかもしれないからという理由からでした。

でも私はシドニー空港に着いた時にでも買えばいいと簡単に考えていました。私はシドニーに着いてす

ぐに自動販売機に行きました。するとなんとミネラルウォーターが日本で言う四百円ぐらいの値段だっ

たのです。日本のおよそ四倍もします。実はオーストラリアでは生水は飲料水として飲めないので、購

入するしかないのだそうです。そして、驚きながら購入してホームステイ先に行きました。広々とした

部屋、優しいホストマザーやホストファミリーにドキドキワクワクの対面をしました。しかし、ホーム

ステイ先の生活のルールを聞いた時私はまた驚きました。ホストファミリー家のルールとは、日本では

毎日している洗濯は週末に一回だけ、またシャワーも短時間で浴びるようにというものでした。日本で

は当たり前のように入っていたお風呂でしたが、オーストラリアの家では湯船にゆったり浸かることな

ど、とうていできませんでした。

蛇口から出てくる水や、たっぷり張った湯船の水。私たちの住んでいる日本は、水の資源の少ない

国に比べたらまだまだ水の豊富な国だと思います。しかし猛暑による水不足や水の無駄づかいなどの

ニュースを耳にする今日、私たちは今一度水のありがたさを再認識するべきなのではないでしょうか。

海の穏やかな波の音、川のせせらぎ、湧き水のおいしさは生活を豊かにしてくれ、心も体も元気にし

てくれます。私たちはこの大切な資源に感謝し、また、その資源を使う利用者として責任をもつべきだ
と思います。

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