2012年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  木瀬 浩詞

【特別賞】そっこうの中の生き物

私の家の前にあるそっこうには、「モリアオガエル」という貴重なカエルがすんでいます。そっこうに

いる姿はまだ誰も見ていませんが、夜や雨の日になると、とても大きな声で鳴いているのが聞こえてきます。声はけっこう低くて、他のカエルよりもどっしりとした感じがします。なので、私は大きいカエルなのかな?と思ったりします。でも寝る前の静かな中でカエルの鳴き声がすると、自然と落ちついて、いつの間にか寝てしまっています。聞きなれた音だけど、今でも時々、なぜ落ちつけるのか不思議に思います。

 

そっこうは、そうじができないので、ヘドロや葉っぱがたまって、とても汚れているのですが、このよ

うなところでもいろんな生き物がいて、少しおどろきます。そんな、そっこうも小屋を建てる前までは、父や母がそうじをして、私も少し手伝っていました。そのためか、ホタルが夏の夜になると、あたりを飛びまわっていました。父といっしょにながめたとき、とてもキレイで、いつまでもこの場所にもホタルがいてくれるといいなぁと思っていました。でも、だんだん数が減ってきて、最近では一匹も見ることができなくなりました。私はそれが、とても残念でした。やはり水の汚れた場所では、生き物はあまりすむことはできないのだと思いました。

 

ところが、去年あらたに貴重なカエルがすんでいることが分かって、こんな所でもすめる生き物がいる

ということが、うれしかったです。自分に合ったすみかを見つける生き物の生命力はすごいものだと改めて感じました。でも、気になる事が一つあります。それは、モリアオガエルがなぜ、この場所をすみかに選んだのかということです。ヘドロがたまったそっこうでなくても、キレイな水が流れる水路などでもよかったはずです。私は、そっこうの中だと天敵にねらわれたり、おそわれたりすることなく、安全にすごせ、雨水がたまるので乾燥してしまうおそれもないので、ここにしたと考えます。本当のことはよく分からないけれど、モリアオガエルが安全な場所を見つけることができてよかったと安心しました。

 

数の少ない生き物の中には、すみかや自分自身に工夫をして、必死に生き延びようとしているものもい

て、このカエルはなにか工夫をしているのかな?と思います。もしそうであれば、間近で見てみたいで

す。テレビでいろんな動物がでてくると、私は

「なぜ、こんなことをすれば天敵がにげていったり、えものを見失ったりするということを知っているのだろう?」

と、不思議に思います。特に、海にすむ生き物の特ちょうは、不思議でおもしろいです。光ったり、目がとび出したりする姿は、ユニークで少し興味がわいたりします。それぞれの身の守り方、生活の仕方によって色や姿を変えたり、すみやすい環境をつくったり、あるいは見つけたりして行きぬいていく、それが生き物の力なのかなと思います。

 

最近、いろんな生き物たちが危機にさらされていることをテレビでよく見ます。モリアオガエルも、数

の少ない貴重な生き物だそうです。生き物たちが、絶滅に追いこまれているのは、人類が自然を傷つけ、自然のバランスくずしているからです。生き物たちの生きられる環境を少しでも維持していくために、私にできる小さなことを積み重ねていこうと思います。家の周りや川がキレイになって、またホタルがやって来るといいな、そのときには家族みんなで見たいと思います。

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