2016年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  徳田 明美

【特別賞】海

地元に小さな海岸がある。歩いてそう遠くかからない距離にあり、自分もよく友達と一緒に訪れる。

この海岸は日本の渚百選に選ばれており、国鉄から一番近い海水浴場として多くの海水浴客で賑ってい

る。また、地元の町内会の清掃や市民の協力により美しい環境が保たれている。

いつ見ても私達の海岸はきれいだ。日本海の向こう側までうつし出すような水平線。少しまぶしいく

らいの陽の光を反射して輝く水面。何度も引いては戻ってくる小さな波。天候によって変わる海岸の様

子。静かな時。賑っている時。どれも一つ一つがきれいだ。

そんな小さな海岸に、いろんな人がやってくる。私達中学生だったり、子供と母と父。大人の女の人

と男の人。外国から来た家族。私が見た限り、若い人からお年寄りまで小さな海岸にたくさん訪れてい

た。せまい海水スペースに、みんなみんな楽しんでいるようだった。こんなところでも賑う時は賑うん

だなと思った。手軽にすぐに海水浴ができるのもあるし、海も景色もきれいだからこそいろんな人が来

るんだなと思う。

私が一番この海岸で好きなのは、夕方の時の海岸だ。静かで、波の音と鳥の鳴き声ぐらいが聞こえて

くる。遠くの水平線あたりに船の黒い影がゆっくり流れていき、オレンジ色の水面はいつまでも見てい

られる。このきれいな海が地元の人達の力で何年も保たれているのはとても感謝しないといけないと思

う。

私は、これからずっと先の将来もこの海岸が美しいままでありつづけてほしいと思う。世界中のいろ

んな人に良さを知ってもらいたい。大切にしていきたい。たくさんの思いいれのある海岸。私が大人に

なっても、ずっときれいな夕日の見える海であってほしい。本当にとっても小さな海岸だけど、いっぱ

いの思い出と思いがある。

私は、裸足のまま砂浜をかけていく。きれいな波に飛びこんだ。足元が透けてゆらめいてみえる。

顔を上げた。

昔のままのきれいな海。上にはカモメが鳴き、太陽がまぶしく輝いている。 今日も、私達の海岸はきれいだ。

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