2003年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  表 供美

【ざぶん環境賞】海が与えてくれるもの~不安・喜び~

 家は、「漁師。」家から百メートル先は「海。」私は、ずっと海に囲まれて育っている。父と兄は、夏の間は「鮪漁師」をしている。そのお陰で私は、素晴しい喜びを知った。今年は「冷夏。」毎年水揚げされる鮪はさっぱりだ。三ヶ
月間、寝ないで働いても鮪は揚らない。そんな日々が続くと家の中には「心からの笑顔」は消えてしまう。その時は家族みんな不安だった。でも、そんな時、海は私達一家に幸せと喜びを与えてくれた。鮪という大きなものを。
  九月四日。私は、学校から家に帰る時海を見ていた。青く輝いた。その時私は、「マグロが捕れた」と確信した。海は、私に何かをうったえているようだった。帰ってみると、みんな笑顔で「マグロ捕ったよ十六本」と言った。
私は、その時喜びで涙が出てきた。何粒も。もう、居ても立ってもいれないくらいの喜びだった。家族に本当の笑顔も戻ってきた。その時、私は思った。海が与えてくれるものは、私達一家にとってなによりも大切な喜びだと。
  父と兄は、喜びも百あったけどつかれはそれ以上だったと言った。
  午後十時ごろ、我家の船は、鮪の重さでしずみそうになりながらも、波しぶきをたて、家の前をいった。夜なのに、本当に船がピカピカに輝いていたように見えた。きっと、輝いていたんだ。
  海にかこまれて育ってきた。夏になったら毎日毎日泳いでいた。海は、すごい。色や波で何かを表していると思う。そんな、海は、私に、いろいろな喜びや悲しみや幸せを与えてくれた。青く輝きながら。
  でも、そんな海に、今、深刻問題が起きている。ゴミや家庭から出されるきたない水で、どんどん、海は汚れている。今まで、いっぱい幸せをくれた海に次は、私が何かしてあげる番だと思う。少しづつでも、汚い水を出さない
ようしていかなければならない。そして、もっと、もっと光り輝く海を私はつくっていきたい。

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