【特別賞】大切な水
その村の人々は、歯みがきをしている時に水を出しっぱなしにしたり、手を洗っている時に、じゃ口の
水を出しっぱなしにしたり、水の無だ使いをしていました。
ある日、村の王様が水てっぽう大会を開くと言いました。ルールは、村の西側と東側に住んでいる人
に分かれて、服に付けている紙が全部水でぬれたらだつ落です。三時間でだつ落した人が多いチームが
負けです。この大会では、大量の水を使いました。これを見ていた神様はおこって、村の水道の水を全部止めてしまいました。
水道から水が出ない事に、村人たちは大パニックです。いくらじゃ口をひねっても、水は出てきません。
洗たくもできないし、ご飯も作れないし、皿洗いもできないし、そしてなによりのどがかわいても、飲み水がありません。こんなに毎日、水を使う生活をしていた事に初めて気づきました。
こまった村の人たちは、神様にまた水をもとどおりに出してもらえるよう、お願いに行きました。
「君たちは、水を無だ使いしすぎた。でもこのまま水を止めてしまうと、みんな生きていけなくなってしまう。これから私が四つの質問をする。それに正解すれば、またもとどおりに水を流そう。村人の代表三人と、最後に村の王様を私のもとによこしなさい」
それを聞いた村人たちは、相談して三人の代表を決めました。
まず一人目の代表が神様のもとへ行きました。
「君が歯みがきをする時は、今までどうしていた?これからはどうする?」 神様が質問しました。その村人は、
「今までは、ずっと流しっぱなしにしていたけれど、これからは、水をコップに入れて必要な分だけ使います」
そう答えて、次の代表と替わりました。
「君が洗たくをする時は、今までどうやっていた?これからはどうする?」 神様が質問しました。二人目の村人は、
「今までは、ふ通に水道の水で洗たくしていたけれど、これからは、できるかぎりおふろの残り湯を使います」
そう答えて、次の代表と替わりました。
「君が手を洗う時は、今までどうやっていた?これからはどうする?」 神様が質問しました。三人目の村人は、
「今までは、石けんで洗っている時も水を流しっぱなしにしていたけれど、これからは、洗い流す時以外は止めます」
そう答えて、最後に村の王様と替わりました。
「君は王様なのに、水てっぽう大会などといって水を無だ使いした。その事を反省して、これから何かできる事がないか考えなさい」 と神様が王様に言いました。
「水てっぽう大会で水を無だ使いした事は、反省しています。これからは、水を節約した家にポイント
を与え、無だ使いをしません」
神様はみんなの答えを聞き、水を流してくれ、村人たちは水を大切に使いました。


