2012年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  田宮 なつみ

【特別賞】きれいな多摩川のために

 

多摩川の水面は、キラキラと輝き、さわやかな風が土手を吹き抜けます。今日も多くの人々が、ジョ

ギングや、散歩で行き交い、川原でバーベキューや、川遊び、魚釣りを楽しむ人など、人々の憩いの場となっています。澄んだ空と豊かな川の流れ、土手の草木の緑が調和した、私の好きな空間が広がっています。未来に残したい風景の一つです。私の住む川崎市には、大小さまざまな川が流れています。近所には、五反田川があり、その先は、多摩川へと続きます。

 

私がまだ、小学生のころ、家族でバーベキューをしていると、使用した鉄板や、汚れた食器を川の水で

洗っている人をみかけました。川の水は大量で、油も調味料も洗剤も飲みこむようにゆったり流れていくので見えませんが、そのような行動をとる大人がいたことにショックを受け、とても残念な気持ちになりました。

 

油や洗剤などで汚れた水が、植物などにどのように影響するのだろう、と疑問を持った私は、夏休み

の自由研究で、汚れた水と小松菜の種子の発芽と成長について調べました。脱脂綿に、油を含んだ水、洗剤を含んだ水など様々な条件の水を含ませ、種をまき、発芽から成長までの過程を、水道水を与えた種子と比較する実験です。

 

その結果、洗剤を含んだ水を与えた小松菜は、全て発芽せず、油を含んだ水を与えたものは、発芽し

たものの、成長がとても遅いなど、悪影響をおよぼしていることが分かりました。きっと植物だけでなく、魚や虫、そして人間にも影響がおよぶのではないかと思いました。しかし、植物由来の石けん水だけは、ほとんど水道水と同じペースで成長していくと分かり、環境にやさしいことも、学びました。 

多摩川は今、とてもキレイな川ですが、昔人々の生活排水によって、においもひどく、汚い川になって

しまった時期があったそうです。魚も住めない状況になり、多くの人々が環境を良くする活動をはじめ、その一つひとつの地道な努力が、今のキレイな多摩川をつくっています。キレイになった多摩川には、魚も戻って来て、年々種類も増え続けているそうです。

 

私の住む町を流れる五反田川も、ゴミが投げこまれたり、ひどい時には、自転車なども捨てられてい

る状態で、水もにごり、底も見えず、魚などは見たことがありませんでした。でも、このような状態を改善しようという活動を続けています。周辺の中学校や小学校、自治会などと協力してゴミを減らす作業、草刈りなどを行ないます。ゴミを少しでもなくして、水の流れをよくすることで、においのない、キレイな川をつくることを目指しています。この結果、以前とは比べものにならないほどにゴミが減り、においも全く気にならないなど、小さな努力が実を結んでいます。

 

川や海をキレイにすること、空気を汚さないこと、どれをとっても「環境を考えた生活をする」ために

は、少しずつの地道な努力と、一人ひとりの心がけが必要となります。小さなゴミ一つでも、積もれば山となります。川にゴミを捨てないこと。これくらいなら大丈夫、という考えは、改めなければいけません。

小学校の家庭科で習った、「エコクッキング」では、汚れた食器や油で汚れたフライパンなどを、布でさっとふくだけで、環境を守り、植物や魚を守っていくことにつながることを学びました。

 

知っていながらも、つい面倒だと感じて、そのまま水に流してしまうこともありますが、石けんや洗剤

も、できるだけ植物由来などの環境にやさしいものを使い、私が大人になったときも、川崎の町に、多摩川や五反田川の清流があることを願っています。そのために、地道な努力を重ねていきたいと思います。

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