2007年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  藤生 真梨

【奨励賞】しずくマシーンにのって

暑い暑い夏の日。あつこちゃんがアイスを食べようと冷ぞう庫を開けました。 すると…ふしぎな国にきていました。

「どうもっす」

どこからか、聞いたことのない声がしました。

「ぼくは氷のこうちゃんです」

「えっ…氷ー」

あつこちゃんがおどろきました。

「氷はあまくないし、おいしくないよ」

「氷は水でできてるからあたりまえさ」

「水はあまくないからジュースの方がいいやー。水なんか…」

「じゃ、きみをすてきな旅に連れていってあげよう。さあ目をとじて。ぼくといっしょにじゅもんをとなえるんだよ」「ピチャピチャジャージャーざぶりんこ」 あつこちゃんがそっと目を開けると…。

見たことのない知らない国に来ていました。その国の人たちは、なんだか元気がありません。

「ねぇ、こうちゃん、なんでみんな元気がないの?」 「この町には、きれいな水がないんだ」

「えっ、水道もないの?」

「そうだよ」

「えーじゃあ、のどがかわいたらどうするの?」 「ちょっとこっちに来てごらん…」

こうちゃんのしずくマシーンに乗ってひとっとび。

そこは、きたない茶色の水の川でした。みんなそこで水を飲んだり、体を洗っていました。
「こんなきたない水じゃ病気になっちゃうよ」 あつこちゃんは心配になりました。「この町には、この水しかないんだ」 「かわいそう…」

あつこちゃんは自分の水の使い方を思い出してみました。顔を洗ったり、手を洗う時は水をジャージャーだしっぱなし。水道をひねれば水がでてくるのはあたりまえ。

「水をいっぱいむだづかいしちゃったな、水がないとこまるな」

あつこちゃんは、反省しました。

「わかったかい、水は大切なんだよ」

「わかったー。水さんありがとう」

気が付くと、あつこちゃんは冷ぞう庫の前でねていました。

あつこちゃんは今日の事をわすれないで水を大切にしていこうと思いました。

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