【特別賞】下水道が使えなくなったら
ぼくたちがふだんあまり意識することのない下水道。しかし、地下にはりめぐらされた下水道は、ぼ
くたちの豊かなくらしや自然環境のため、大切な役割を果たしています。
ぼくたちが使った水は、地下の下水道管を通って下水処理場へと流れ着き、キレイにされてから河川
や海へと戻されます。そして、その水はやがて雲や雨となり、自然界の水循環をつくり出しています。
下水道が使えなくなったら、いくつかの問題が起こります。例えば、下水道が壊れたら、水道が使えて
も水を流してはいけない。大雨のときに街中が水びたしになり、汚い水が街にあふれていたり、衛生的で はないので伝染病も心配です。この問題点を無くすのに下水道の役割がとても重要です。大雨の降ったと きは地下で貯水し、水びたしになるのを防いでいます。
最近は下水道技術も進んでいます。それは二つあります。
一つ目は、下水からリンを回収して肥料にします。リンは農作物の肥料として欠かせない資源です。リ
ンは実は、下水汚泥焼却灰の中に多く含まれていて、実際に運用されています。
二つ目は、下水処理水を再生して水資源にします。水は貴重な資源です。通常の下水処理にさらに処
理を施した再生水は、トイレ用水や噴水などに活用されています。
例えば電気が止まってしまったら、懐中電灯やろうそくで明かりを灯すことができます。ガスが止まっ
てしまったとしても、マッチで火をおこしたりできます。水道が止まってしまったとしても、同様にペッ トボトルや給水車というふうに水を利用できます。
しかし、下水道はどうなるでしょうか。下水道が壊れたら、汚水を処理することはできません。やがて、家庭や会社、学校や工場などさまざまな場所で使われた汚水は、行き場所を失い街にあふれてしまいま す。下水道は他のものに代えることができない重要な設備だということが分かりました。
あまり意識しないけれど、下水道は大切な役割を果たしているのだと思います。


