2005年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  森川忠宏

【奨励賞】水の恐さを知って

 

去年九月ごろ、台風の翌日、家族三人で親不知へ行きました。はじめは、波も静かだったので、

海岸へ行って三人でひすいを探していました。

 

最初は、同じ場所を探していたけど、だんだん夢中になっているうちに、お父さんだけが、

少しずつはなれてしまい、私とお母さんの二人で、波の近くで海に背を向けてひすいを探し

ていました。

 

すると、突然頭を越えるくらいの大きな波が、あっという間におし寄せてきて、私たち二

人とも立っていられず、ひざをついて思いっきりふんばったけれど、みるみるうちに流されて

しまいました。私は二転三転と転がり、お母さんは腰まで水につかっていました。

 

周りの人が騒いで、やっとお父さんが気づいて、急いで助けてくれたので、流されずにす

みました。私はびっくりしたのと、安心したので泣いてしまいました。お母さんは、はいてい

たサンダルを両方とも流され、持っていたけい帯が、水びたしで使えなくなっていました。本

当に死ぬかと思ったのでとても恐い思いをした経験でした。

 

それから海には行かなくなったけど、ある時新聞で、海の記事を読みました。それは、離

岸流と呼ばれる流れの事で、海水浴の事故原因の一つと考えられているそうです。離岸流と

は、海岸で発生する、岸から沖の方へ流れる速い流れの事で、流れの速さは、「男子一〇〇メー

トル自由形世界記録」にもなる事があるそうです。私も水泳を二才の時から習っていて、プー

ルだとかなり自信があって、海でも大じょうぶだと思っていたけど、親不知の海では、どん

どん沖の方へ流されそうになって、パニックになりました。記事では、沖へ流されると人はパ

ニックになって、岸に向って泳ごうとするけど、離岸流の流れは速いのでそれに逆らって泳ぐ

事はむずかしいそうです。どうすればいいのかも書いてあり、とてもきょう味がありました。

離岸流の幅は、最大でも五〇メートルぐらいで、ちゃんと落ちついて岸と平行に泳げば、流

れから脱出できる事も分かったので、今度海に行く時気をつけたいです。

 

あの時もう一つ大変だった事は、水着ではなくて、ふつうのTシャツとジーンズを着ていた

ので、流された時に、水につかった服が重く感じて、思うように動くことができなかった事で

す。ふだん着を着たまま泳ぐ事はないので、こんなに泳げないものかとびっくりしました。

だから学校でも服を来て泳ぐ授業もしてほしいと思いました。

 

水の恐さを知って私は、楽しく安全にプールや海で泳ぐためには、プールは、約束事や決

まりを守り、海では、お父さんたちの目のとどく所で遊ぶように気をつけたり、遊泳禁止区

域では絶対に泳がずにいる事が大切だと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です