【奨励賞】水の恐さを知って
去年九月ごろ、台風の翌日、家族三人で親不知へ行きました。はじめは、波も静かだったので、
海岸へ行って三人でひすいを探していました。
最初は、同じ場所を探していたけど、だんだん夢中になっているうちに、お父さんだけが、
少しずつはなれてしまい、私とお母さんの二人で、波の近くで海に背を向けてひすいを探し
ていました。
すると、突然頭を越えるくらいの大きな波が、あっという間におし寄せてきて、私たち二
人とも立っていられず、ひざをついて思いっきりふんばったけれど、みるみるうちに流されて
しまいました。私は二転三転と転がり、お母さんは腰まで水につかっていました。
周りの人が騒いで、やっとお父さんが気づいて、急いで助けてくれたので、流されずにす
みました。私はびっくりしたのと、安心したので泣いてしまいました。お母さんは、はいてい
たサンダルを両方とも流され、持っていたけい帯が、水びたしで使えなくなっていました。本
当に死ぬかと思ったのでとても恐い思いをした経験でした。
それから海には行かなくなったけど、ある時新聞で、海の記事を読みました。それは、離
岸流と呼ばれる流れの事で、海水浴の事故原因の一つと考えられているそうです。離岸流と
は、海岸で発生する、岸から沖の方へ流れる速い流れの事で、流れの速さは、「男子一〇〇メー
トル自由形世界記録」にもなる事があるそうです。私も水泳を二才の時から習っていて、プー
ルだとかなり自信があって、海でも大じょうぶだと思っていたけど、親不知の海では、どん
どん沖の方へ流されそうになって、パニックになりました。記事では、沖へ流されると人はパ
ニックになって、岸に向って泳ごうとするけど、離岸流の流れは速いのでそれに逆らって泳ぐ
事はむずかしいそうです。どうすればいいのかも書いてあり、とてもきょう味がありました。
離岸流の幅は、最大でも五〇メートルぐらいで、ちゃんと落ちついて岸と平行に泳げば、流
れから脱出できる事も分かったので、今度海に行く時気をつけたいです。
あの時もう一つ大変だった事は、水着ではなくて、ふつうのTシャツとジーンズを着ていた
ので、流された時に、水につかった服が重く感じて、思うように動くことができなかった事で
す。ふだん着を着たまま泳ぐ事はないので、こんなに泳げないものかとびっくりしました。
だから学校でも服を来て泳ぐ授業もしてほしいと思いました。
水の恐さを知って私は、楽しく安全にプールや海で泳ぐためには、プールは、約束事や決
まりを守り、海では、お父さんたちの目のとどく所で遊ぶように気をつけたり、遊泳禁止区
域では絶対に泳がずにいる事が大切だと思いました。


