2015年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  柴 愛美

【特別賞】川と砂防ダム

私は渓流釣りをやります。そのため、川に行くことが多いのですが、どこの川にもかならずといって

いいほどに、砂防ダムや治山ダムといった人工の滝のようなものがあります。清らかな水の流れる美し

い自然で釣りをしている身から、それはあまりいい景色ではありません。なぜ川にこのようなものを造

るのか疑問に思い、河川への効果について少し調べてみました。

『砂防堰堤(ダム)とは、たくさんの山の土や砂が水とまじって流れ出す土石流を防ぐための施設で

す。主に川の上流につくられ、下流にすむ人々を守ります。水をためるダムと違い、川の土や砂をため

ています。他にも川底の勾配をゆるやかにすることで、川底が削られていくのを防ぎ、土石流のスピー

ドをゆるめて、破壊力を弱める働きもします。貯まった土砂は、川岸が崩れるのを防ぎます。土砂は水

の流れによって下流に運ばれます』

以上が国土交通省があげる砂防ダムの効果です。しかし、実際は、悪いこともたくさんあるというこ

とがいつも読んでいる釣り雑誌に書かれてありました。

一つの効果として「土砂を貯める」そして「川底が削られるのを防ぐ」というのがありましたが、実

際、砂防ダムができたせいで下流に土砂が流れなくなり川底がどんどん低くなっていくという事態に

なっているそうです。土砂を貯めることによって、川底が低下してしまうということは、砂防ダムの効

果を発揮できていないのではないかと私は考えました。また、川底が低くなることによって両岸の壁が

弱くなり崩れてしまう。これも、たまった砂によって、砂防ダムのすぐ上の川岸が守られたとしても下

流の川岸が崩れてしまうのであれば意味のないことなのではないかと感じました。

砂防ダムをつくることによって、私は川が死んでいくように思えてきました。たしかに土石流を止め

ることも大切かもしれませんが、雨が降った後、増水するのは川本来の姿だと私は思います。土石流が

起こるからそれを防ぐのではなく、土石流が起きないような強い山を作ることのほうが大切だと思いま

す。

川は国の血管のようなもので、それをさえぎるようなことをすれば私たちの生活にも、何かしらの

影響がでてくると思います。川が川本来の姿であることができるように、少しでも砂防ダムが減ってく

れればと思っています。また、砂防ダムの被害は魚類などの生物にも関係していることも知りました。

もっと砂防ダムや川、森などについての知識を深めて、できるだけ多くの川が自然のままに流れること

ができればと思います。

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