【特別賞】私の町の水道水
私は自分の生まれたこの山梨県甲府市という町を好きだと思ったことがまだ一度もない。
観光できるようなすごい有名なところもないし、田舎だし。地形のおかげで、夏は極端に暑く、冬は
極端に寒くなる。こんな場所のどこを好きになればいいのだろう。
私には叔母がいる。その叔母は東京に住んでいて、私は夏休みや冬休みを利用してよく遊びに行く。
田舎に住んでいる私にとっては新鮮なものがたくさんあり、私は叔母の家に遊びに行くのが大好きだっ
た。「どうせならここに住めたらいいのにな」と思うほどだ。
ある年の夏休み。私はいつもと同じように叔母の家に遊びに行っていた。そして叔母の家で遊んでいる
時、私はのどが渇いたため、叔母に「水ちょうだい」と何気ない気持ちで言ってみた。すると叔母がこ
う言った。「水、今ないんだ」と。「水がない」そんな馬鹿な。だって普通に水道があるじゃないか。そう思った私は叔母に聞いてみた。「水道水はおいしくないから」と言われた。そんな「水道水にうまいもまずいもあるの」と私は思ったが、叔母があまりにも「おいしくない」と言うので私は水を飲むのを断念した。まあ、そこまで水が飲みたかった訳でもなかったのだが。
夏休みも終わり、少したったころ、私は夏休みに叔母と話した「水道水」のことを、ふと思い出した。
私はその「水道水」についてインターネットで調べてみると、東京の水がおいしくない理由には「水の
通っているパイプが汚れているから」とか「消毒液がたくさん使われているから」などといったことがわかった。とはいえ、日本の水は世界的にはまだ綺麗なほうで、ほとんどの国では水道水を飲むことは禁じられているという。とにかく東京の水道水は飲まない方が良いらしい。
なら、私の住んでいる山梨県甲府市の水道水はどうなのだろう。調べてみたところ、山梨県は水道水
のおいしい都市に選ばれているらしい。また、山梨県は全国のミネラルウォーターの半分を生産しているそうだ。よって、その県に属している甲府市の水道水も、おいしい水が流れているということになる。
調べてみた結果、今まで知らなかった「水道水」のことについて少しわかったような気がする。水の
「綺麗・汚い」は日常生活にも大きく影響するだろうし、「綺麗」ということは良いことなのだろう。今まで「私の住んでいる町に良いところなんてない」と思っていたが、私の町の水は綺麗であると知り、この町を少し好きになった。


