2011年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  沼田 佳苗

【特別賞】三月十一日

 

 

三月十一日、午後二時四十六分、東日本大しんさいが起こりました。

ぼくは、連らくちょうに明日の時間わりを書いているところでした。とつぜんのすごいゆれにみんなが

おどろき、時計も落ち、泣きだす友だちもいました。

 

校しゃがはげしくゆれる中、ぼくたちは校庭にひなんしました。校庭ではひびが入ってわれているとこ

ろがありました。

 

ぼくたちは、しばらく校庭で待っていました。その後、大つなみけいほうが出て、

「もっと上へ走れー!」

と先生が言ったので、総合体育館に走っていきました。走っているとちゅう、下を見たら、つなみが来て いました。

 

雪が降り、とても寒かったその夜、ぼくたちはみんなで毛布をかぶり、朝まですごしました。総合体育

館にはたくさんの人が来ていました。体育館の中には入れずに、外ですごす人もたくさんいました。

 

次の日、お父さんがむかえに来てくれました。つなみでくずれて、車では通れない道を歩いて来てくれ

たのです。お父さんを見たとき安心しました。

 

ぼくの家は、とても高い所にあるのでながされずにすみました。でも、ぼくともう一人の友だちいがい

の同級生の家は、すべてつなみで流されてしまいました。お父さんとお母さんがつなみで流され、かなし い思いをした友だちもいます。

 

東日本大しんさいから、五ヶ月がすぎました。今までとは全くちがう生活になり、ぼくたちはつらい思

いもかなしい思いもしました。でも自えいたいやボランティアの人たちに支えられて、女川町は少しずつ ふっこうへ向けてがんばっています。漁港がさい開されて、魚も水あげされています。

 

元の町に戻るまでまだ時間はかかるけど、この大すきな女川町で負けずにがんばっていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です