【奨励賞】ツバル
私は、先日、『ツバル報告会』(注一)に行きました。ツバルは、地球温暖化が原因で、沈んでしまう
と言われている、太平洋に浮かぶ島国です。私は、どのようにしたら、この問題を解決できるかと思い、この会に参加しました。しかし、参加者は、わずかでした。たくさんの人が真剣に考える必要がある問題なのに、がっかりしました。
最初に、ツバルのビデオが流されました。地肌が波に削り取られ、横になってしまったヤシの木が出て
来ました。次に、水没してしまったヤシの木が映りました。予想以上に、温暖化の影響が大きくて、驚きました。そして、ツバルの人たちが、電気をほとんど使わずに生活している姿が映りました。私は、環境破壊をしていないのに、環境問題に直面している人たちを救いたいと痛切に感じました。
発表会の後、来た人たちで話し合いました。どうしたら、ツバルの人を助けられるのかを。
「電気を使わない時は、消すようにしたいと思います」
「リサイクルとか、環境に優しい活動を、どんどんしていったら良いと思います」
いろいろな意見が出ました。私は、これらの意見に賛成でした。環境に優しい姿勢は大切です。しか
し、これだけでは、ツバルを救えないと思いました。では、どうしたらよいのでしょう。私は、環境技術が、キーになると思いました。
日本は、太陽や風といった自然の力を利用して、エネルギーを作る技術にすぐれています。風力発電
もソーラーパネルも、地球に優しい技術です。そして、年々、その効果も増加しています。また、まだ、実用化は、なされていませんが、水素を使った燃料電池発電も、あります。この夏、東京であった、北海道大学の『サステナリビティー・サイエンス・フォーラム』(注二)に参加し、この最後の環境技術を知りました。これは、材料として海の水を使うと、ほぼ無限に使えるし、二酸化炭素を出しません。
また、材料の水素は、生ごみや食品廃棄物などから出るバイオガスからも、取り出せるのです。日本
の生ごみは、たくさんあります。つまり、人が生活をしている限り、この発電は、限りなく行えるわけです。
私は、こんな地球温暖化を止められる力のある、新しいエネルギーの活用をどんどん進めるとよいと
思いました。勿論、節電、節水、リサイクルを実行しながら。そして、私は、多くの人が、技術でも実
践でも、一日も早く始めることが大切だと思いました。さらに、小さな島国ツバルの危険な状況を救う技術として、水・海水が、大きな力となることを、十分予想できました。
注一『ツバル』報告会は、『太陽の会』が行ったものです。
注ニ『北海道大学サステナビリティサイエンスフォーラムは、今年の八月五日、東京朝日ホールで、開かれたものです。


