2009年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  手塚 明稔

【特別賞】きれいな水があることに感謝

「記録、五五秒五八、よくやった。合格だ」

というコーチの声が、プールサイドから聞こえた。夏休みの間中プールに通ったので、目標タイムをク

リアできて、心が軽くなった。

私は五才のころから、スイミングスクールに通っている。たっぷり水のはられたプールでしっかり一時

間泳ぐ。泳いだあとは、温かいシャワーでプールでのよごれを落とし、心も体もすっきりして家に帰る。

「ただいま」と言いながら冷蔵庫を開け、冷えた麦茶をグイッと飲む。私の周りには水がいっぱいある。

水は、人間が生きていくうえでかかせないものであると同時に、私達が生活していくうえでも絶対必

要なものである。私の生活を考えてみる。朝起きてトイレに行く。顔を洗って、歯みがきをして、朝ご飯を食べる。私が学校へ行っている間に、母は洗たくをし、学校から帰ると手洗いやうがいをする。晩ご飯を食べて、お風呂に入る。思いつくだけでも、たくさんの水を使っていることがわかる。その他にも、農業や漁業や工業などの分野で、水はたくさん使われているのだろう。

日本は比較的雨がよくふる国なので、私達はあまり水で困ったりはしない。じゃ口をひねるだけで、き

れいな水を飲むことができる。ちょっとお金をだせば、ペットボトルに入った特別な水も簡単に手に入

る。

それでは、世界の国々はどうだろうか。発展途上国に住む多くの人々は、水がなくて苦しんでいる。水

は、最も貴重なものである。毎日三時間も四時間もかけて、何キロも先にある川や井戸まで水をくみに

行くこともあるそうだ。たいていは小さな子ども達で、水くみに時間をとられ、学校に行かない。学校に行かなかったり、よごれた水を飲んで病気になったりして、彼らの生活はさらに貧しくなる。きれいな水が、世界中どこででも飲めるようになってほしいと思う。

ところで、水はどこからくるのだろうか。山にふった雨が川に流れる。川は海に流れこむ。海に流れた

水は、蒸発して雲になる。雲は雨雲となって、山で雨をふらす。つまり、水は地球の中をぐるぐる回っているのだ。どこかがダメになればきれいな水は飲めない。山や木や、川や海に住む生きものを守れない。

私達自身の生活も守れなくなる。なぜなら、私達は川や海の生きものを食べて生きているからだ。

しかし今、各地で水のよごれが問題になっている。川から流れでた土砂で貝が死んだり、工場の廃液で

汚染された魚を食べた人々が病気になったりしている。大切な水を守るために、私達がするべきことは、一人一人が水をムダ使いしないこと、水をよごさないように気をつけることである。そして、いつも自分の周りに、きれいな水があることを当たり前と思わず、きれいな水があることに、感謝する気持ちを忘れないことも大切であると思う。

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