【特別賞】勇者のヒトデ
「あー。きょうも海は、おだやかだなー」
と、毎朝、海でつぶやいている。ぼくはそんなに動かない。岩にひっついている。そして昼になると、
「あー、ねむよーし、もっとねよ。グーグー」
そして、いつも友だちに、
「おいー。またねるのかよ。ひー」
と言われる。申しおくれました。ぼくの名前は『ひー』、よろしくおねがいします。
このごろ海が暑いんですなぜかは知らないけど、みんなは、
「人間がいけないんだこの前も、ゴミをすてていった。もー、ゆせねー」
と、いつも言っている。ぼくは気にしていない。何とかなる。そして、ねた。ぼくは、ねると変なゆめをみる。あこがれの『星』だ。いつも「おんなじ形なのに…」と思う。ずっと見ていると、人間達が見える。
よく見ると、海にゴミをすてているやつがいるそして、「あなたは、たびに出るのです」と言う声が
きこえる。いつもいつもきこえる。知らない声が…。
次の日。
「キャー」
台風だ。ふんばってぼくはひっついているけど、はなれた。 「わー」
「おおっ。ひーが飛んでる」
と言う声が聞こえた。「その前に助けろ」という前に消えた。そして気がつくと、知らないところにいた。
「おー、おまえ新人かー」
と、暗い所からキズだらけのエイが出てきた。
「あ、あなたはだれ?」
「おれはカズ。一番最初にきたのがおれだ」
えらそうなやつだと思ったが、一番たよりにできそうなやつだった。 「ここはどこ?」
と、ひーが思っていたことを聞くと、
「ここはブラックゾーン。温暖化のせいで台風がおこり、そして住んでいた所から飛んできた魚があつまる場所」
「そっかー。知ってる、温暖化って。やだよね」 「おまえ、止めてくれるか?」
「えっ、むりだよ。できっこない」「できる。おまえ、よく変なゆめ見るだろ」 「うん」
「それがしょうこだ。おまえは勇者だ。旅に出ろ、とか言うだろ。この先に小さい光る石がある。その石は、人間が水の大切さに目ざめるスイッチみたいな物だ」 「やってみる」
「いけ、勇者よ」
その場所へ向かうとちゅう。
「わっ、また台風だ。けど、もう少しだ」ひーはがんばった。ずっとずっと一人で、そして…。
「あったー、あと少し」
そして、行こうとしたら…何かとがったものにぶつかった。 「いた、いたっ」
それは、とげ。ひーは血だらけになっても行った。命があぶないのに…。そして、ひーは石をとった。そのとたん穴からキレイな水がいっぱい出た。 「みんなは助かった」
そして、ひーは気を失った。気づくとそこは空の上。
「わっ、やっぱり死んじゃったんだ、ぼく。だけど、みんなすくわれたし、やっと夢がかなった。星になれた」


