【特別賞】森林のはたらき
水源の森についた。
「ゴーゴー」と音が聞こえた。音の方に行ってみると、白いしぶきをあげてながれ落ちる滝が見えた。
谷川にそって山道を登って行くと、ひんやりとしてさむかった。
山道から林の中へ入ってみた。上を見ると、木の葉がいっぱいしげっていて、空が見えないほどだった。 二百年もたっているすぎの木は、上のほうで、大きな枝が二つに分かれていた。あんまり大きいのでびっくりした。しばらく立ち止まって見上げていた。
お昼頃になると、木の葉の間からこもれびがさしこみ、下の木の葉がきらきらと光って、とてもきれい
だった。
地面は落ち葉ばかりで、土がぜんぜん見えなかった。 じいちゃんが、
「落ち葉は、何枚重なっているかな」
と言って、ぬれた黒っぽい落ち葉をめくりはじめた。一枚、二枚、三枚、四枚…十五枚めくると、やっと、 黒っぽいぬれた地面が出てきた。葉っぱがくさったような、やわらかい土だった。
「ほら見てごらん。こんなにして水がたくわえられているんだよ」
と、じいちゃんが教えてくれた。
しばらく山道を登っていくと、岩の間から、きれいな水が、ごくごくと湧き出していた。手を水の中に
つけてみると、とってもつめたい。温度計ではかってみると、十五度だった。
このつめたい水に、家から用意してきたソーメンをひたして食べることにした。冷たい水をボールに入
れ、ソーメンを入れた。
「ワー、おいしい。はじめてこんなにおいしいソーメンをたべたね」 と言ったら、じいちゃんやおかあさんも、
「本当においしいね」
と、うれしそうだった。
「こんなにおいしいソーメンを食べられるのも、森のおかげだね」 とじいちゃんが言った。私は何杯も食べたあと、
「森さんごちそうさま」
と言った。
森は、水をたくわえたり、温度を下げたりして、私たちの生活に役にたつ仕事をしていることを知るこ
とができた。
森を大切にしなければ、ばちがあたると思った。


